講演内容
2050年カーボンニュートラル実現に向け、グリーンイノベーション基金事業の１つである次世代蓄電池の開発に関する取り組みを本田技研工業株式会社・株式会社本田技術研究所、日産自動車株式会社と共にご紹介致します。両事業者が本事業の中で進めている全固体電池の開発進捗及び今後に向けた課題を紹介します。また、プロジェクトを進める上で必要と考えているスキーム等について、ディスカッションを実施します。

講演者プロフィール
1999年日産自動車株式会社入社。
ハイブリッド・電気自動車向け電池設計開発を担当。
2023年4月よりNEDOに出向し、グリーンイノベーション基金事業「次世代蓄電池・次世代モーターの開発」のうち次世代蓄電池のプロジェクトマネージャーとして従事。

講演者プロフィール
1990年3月慶應義塾大学理工学部大学院卒業。本田技研工業株式会社に入社。同年9月株式会社本田技術研究所に所属し、四輪排ガス後処理システム開発、車載故障診断システム（OBD-II）開発に従事。主にアコード、CR-V等ガソリンエンジン後処理技術、ディーゼルエンジン後処理技術を開発。2018年本田技研工業株式会社 経営企画統括部環境安全企画部部長、2024年より株式会社本田技術研究所 先進技術研究所デバイスプロセスドメイン長、現在に至る。

講演者プロフィール
1992年日産自動車に入社。2017年からEV・HEV技術開発本部で2代目リーフのバッテリー開発に従事。その後ePOWERやアリアの電動パワートレイン開発を担当。パワートレイン・EV技術開発本部で全固体電池の開発を2022年より担当し、現在に至る。

講演内容
縦糸となる匠集団を全体構想・全体最適の考えの横糸で紡ぎ、「志」「熱意」により強いTeamを形成する。そのTeamがイノベーションを誘発するマネージメントの大切さを、SKYACTIV技術・鼓動デザインを有する新世代商品群の投入プロジェクト、大幅な利益成長プロジェクトなどのいくつかの事例とともに紹介する。小さなTeam活動から会社全体の経営まで参考になれば幸いです

講演者プロフィール
元 マツダ株式会社 代表取締役 副社長執行役員 兼 COO 
2012年以降のSKYACTIV技術・魂動デザインを有する新世代商品群の企画・開発をリード、4年に3度の日本カー・オブ・ザ・イヤー大賞受賞、そして大幅な利益成長によりブランド価値向上に貢献。
現在は、コンサルティング会社 Office F Vision を設立し、事業化、地域活性化の推進、アドバイザーとしての事業助言活動、 講演・講師などによる人材育成など「元気な日本へ」を志として活動中
同時に株式会社ミクニ取締役専務執行役員Chief Innovation Officerとして企業変革を実践中

講演内容
イノベーションを発想したり実現するために必要な「発想の視点とエッセンスや、実現させるボイントと要件、人材の育成法と組織の構成」などについて、メーカー選手権レース活動や　リバイバルプランでの高収益ヒット5車種の開発、そして通常の半分以下の開発資源で世界唯一のスーパーカーを開発した例題なども交え伝えます。

講演者プロフィール
・1972年日産自動車に入社後、乗用車の開発責任者やプロジェクト責任者を歴任し、多くの世界的ヒット車を創りだすと共に、監督兼チーフエンジニアとして⽇産のワークスレースに参戦し、全てのチャンピオンを獲得し続けた。　世界からは「Mr.GT-R」と 称される。 
・2013年日産自動車を退職
・2014年より台湾、裕隆グループ、LUXGENブランド車の開発担当副社長と日本支社長を歴任した。
・2020年からは、プロジェクト‧カーズ合同会社を設⽴して「先見思考による創造力育成」の講演や研修、出版やコミュニティ運営、雑誌やメディア出演等で活動中。
1952年長野県生まれ

講演内容
電動化やソフトウェア化が進展しても、軽量化は「走る歓び」と燃費・電費の重要なファクターである。クルマの基本性能を司る車体において、構造接着は操縦安定性や静粛性と共に、軽量化に貢献できる。本講演では、マツダの車体構造接着の考え方と開発技術を紹介する。

講演者プロフィール
1992年、マツダ株式会社に入社。技術研究所に所属し、機能性材料・接合技術、材料分析技術の研究開発に従事。2023年よりR&D戦略企画本部に所属し、資源循環等の技術戦略策定に従事、現在に至る。車体構造接着技術に関し、2020年に第70回自動車技術会賞（技術開発賞）、2025年に第57回市村賞（市村産業賞 貢献賞）を受賞。博士（学術）、自動車技術会フェロー。

講演内容
固体電池は、航続距離の延長、安全性、そして高性能化によってEVに革命をもたらすと期待されているが、実用化は決して簡単なことではない。 このセッションでは、Factorial Energy が、高度な統合課題にどのようにして取り組み、固体電池技術を実現しているか、グローバル OEM の固体電池を搭載した初のデモ車両の事例を含めて紹介する。 Factorial Energyのプラットフォームは従来のリチウムイオンと何が異なるのか、また固体電池を研究室から現場に拡大させるために必要なことについても知っていただきたい。

講演者プロフィール
アレックス・ユー博士はFactorial Energyの共同創業者兼CTO。2013年にLionanoを設立し、コーネル大学でヘクター・アブルナ教授の指導の下、電気化学の博士号取得の最終年にCEOを務める。NMC-NCA正極、リチウム硫黄正極、リチウム金属負極、固体電解質など、先進的なバッテリー技術に関する複数の特許を保有。バッテリー技術こそが、世界中で信頼性、安全性、そして手頃な価格のEVを実現する鍵だと考えている。

講演内容
カーボンニュートラルの実現に向け、電気自動車と充電インフラの拡充が求められている。
 電気自動車に搭載される電池の大容量化が進む一方、充電時間に関しては短時間での充電を実現するための高出力な急速充電器のニーズは高まっている。
 今回、CHAdeMO規格としては世界初である最大出力350kW/口・総出力400 kWの次世代超急速充電器「SERA-400」を株式会社東光高岳と株式会社e-Mobility Powerとの共同で開発しました。高出力性能とともに、存在感と高い操作性を追求した急速充電器「SERA-400」の機能および要素技術について説明します。

講演者プロフィール
1990年4月、東光電気株式会社（現：株式会社東光高岳）に入社。エネルギーシステムや通信システムの研究開発を主に従事。
現在、GXソリューション事業本部副本部長兼システムソリューション開発部長。

講演内容
当社が大切にしているEV急速充電コネクタ付ケーブルの設計思想と1000V対応コネクタ開発における課題と解決事例を紹介する。

講演者プロフィール
2018年住友電気工業株式会社入社。研究部門にてEV非接触充電の開発に従事。その後同部門にて液冷式EV急速充電用コネクタ付ケーブルの研究に従事。2020年より現所属の事業部門へ異動。CHAdeMO仕様EV急速充電用コネクタ付ケーブルの顧客対応および開発を担当し、現在に至る。

講演内容
近年、PMモータの高速回転化によるモータの高出力密度化が進められているが、既存のモータコアでは高速回転化により鉄損が増加し電費が悪化する。当社は鉄損を大幅に低減可能なプレクリスタルコアを開発し、高出力密度と電費の向上に目途を得た。さらにモータ駆動温度の低下により重希土類フリー磁石の適用範囲を拡大できる。

講演者プロフィール
1990年に神戸商船大学（現神戸大学海事学部）大学院原子炉工学科を修了後、住友特殊金属株式会社で希土類磁石と液体急冷磁性材料の開発に従事。2007年に日立金属株式会社の磁性材料研究所・開発企画室長、2010年にマテリアルセンターのセンター長に就任。2013年に日立金属を退職、同年、BIZYME株式会社に入社し、2014年に代表取締役社長に就任後、佐賀県伊万里市にImari Lab.を開設、磁性材料の自社開発に着手。2022年にネクストコアテクノロジーズ株式会社の取締役・CTOに就任、現在に至る。専門分野はアモルファス・ナノ結晶型磁性材料、希土類磁石、希土類リサイクル、溶湯急冷技術。

講演内容
多様なモビリティの電動化に貢献するために、充電時間や航続距離などネガティブな側面を解消し、新たな価値を付加することでお客様に嬉しさを提供する熱とエネルギーのマネジメントシステムと電駆動システムの現在と将来の技術を紹介する。

講演者プロフィール
自動車メーカーでの電動パワトレインシステム開発の経験を経て、2020年にデンソーに入社。多様なモビリティに向けた電動システムの先行開発を経験後、サーマルシステムと電動システムを統合した熱マネジメントシステム開発や、熱のみならず動力や電力などモビリティ１台視点でそれらを最適化するエネルギーマネジメントシステムの開発など、多様なモビリティに向けた新たな価値提供につながる様々なシステム、コンポーネントの企画、実証を牽引している。

講演内容
自動車のEV化を加速するために、急速充電対応や、出力密度向上といった課題解決策の一つとして、システムの高電圧 (800V) 化が注目されている。これらを実現する上で重要となるパワー半導体デバイスについて、インフィニオンのSiC技術・製品開発の取り組みを中心に紹介する。

講演者プロフィール
2005年、大阪府立大学大学院工学研究科卒業後、電機メーカー等にて民生および車載用パワー・ディスクリート半導体、MEMSセンサ等の製品・プロセス開発業務に従事。2016年、インフィニオン テクノロジーズ ジャパン株式会社入社。以後、オートモーティブ事業本部にてxEV向けパワー半導体デバイスの製品マーケティングおよびアプリケーションエンジニアとして日本国内の市場開拓業務に従事。2023年より現職。

講演内容
世界最大級の展示会である上海モーターショーを通じて、グローバル市場の“今”を知ることは、日本の技術者・開発者の方々にとっても、今後の研究開発の方向性を考える上で益々重要になっています。今回匠新は、上海モーターショーでの考察や専門家との交流を通じて得られた中国自動車の技術トレンドや業界の動向をお伝えいたします。

講演者プロフィール
中国エコシステム事情や各業界のトレンドとスタートアップ、BATH（バイドゥ、アリババ、 テンセント、ファーウエイ）などについて調査・分析を担当。2018年9⽉より北京⼤学および 上海復旦⼤学に計1年半留学し、留学期間中に匠新でインターンを経験、その後複数社のインターンを経て21年に⼊社。神⼾⼤学経済学部中国経済専攻卒業。直近では、EVのみならず、中国において独自に発展してきているAIやロボットを中心に、マクロな業界動向解説や各種展示会を通じたトレンド抽出、競合分析、産業チェーンにおける有力中資系企業との連携探索などに従事する。

講演内容
SDVは自動車の価値や競争に一大変化をもたらす「ゲームチェンジャー」である。当社の取組みと共に、その変化の本質、駆動要因、そして開発手法の抜本的革新である「ソフトウェアファースト」が目指すものやエコシステムの重要性を紹介する。

講演者プロフィール
パナソニック オートモーティブシステムズ（株）の代表取締役 副社長執行役員 チーフ・テクノロジー・オフィサー（CTO）およびチーフ・インフォメーション・セキュリティ・オフィサー（CISO）を務め、知的財産分野も担当。1988年に松下電器産業（株）に入社し、オペレーティングシステム（OS）技術開発や携帯電話・スマートフォンの商品・要素技術開発などを幅広く経験。その後、オートモーティブ事業部門でのインフォテインメント事業技術責任者や先行技術開発責任者を経て、現在の役職に至る。卓越した技術力とリーダーシップが業界内外で高い評価を受けており、常に新たなイノベーションを追求している。

講演内容
私たちが日常的に使用している電子機器には、多くのオープンソースソフトウェア（OSS）が組み込まれています。皆さまが製品を開発する際にも、OSSを「利用したい」あるいは「利用せざるを得ない」場面が増えているのではないでしょうか。本講演では、OSSを製品に組み込む際に知っておくべきリスクや留意点について、実例を交えながらいくつかのヒントをご紹介します。

講演者プロフィール
ルネサスにて車載向けSOC（R-Car）向けのソフトウエア開発に従事し、Linux OSなどのオープンソース系の基盤ソフトウエアの組み込み機器への適用を推進してきた。この活動を通じて、社外のオープンソース開発プロジェクトとの連携や、色々な産業コンソーシアム活動に参加し企業の枠組みを超えた開発者の連携を体験してきた。近年は、クラウド環境を活用したソフトウエアの先行開発環境の構築や、HPC向けの大規模ソフトウエア実行環境の整備などに従事している。

講演内容
EV及びPHEV/HEVのe-Axleの技術動向について、BYDやTesla等の量販車及び高性能車それぞれの事例を紹介しながら、モーターのステーター構造/ローター構造、インバーター素子タイプ、冷却システムの水路構造や油冷システム構造などの最新技術を解説する。

講演者プロフィール
1976年早稲田大学卒業。日産自動車に入社。車両設計部、シャシー設計部、車両実験部などに所属し。スカイラインやインフィニティ系車の車両開発に従事。2014年マークラインズに入社。ベンチマークセンターのコンサルティング事業部に所属し、技術動向調査、車両分解調査、コスト分析、ECUベンチマーク、車両実験を担当し、現在に至る。

講演内容
マークラインズでは、厚木に新設したベンチマークセンターで車両や
車載部品の分解とベンチマーク調査を実施しています。
このセッションでは、BYDのモーターと減速機の特徴と、マークラインズのコスト分析についてご紹介する。

講演者プロフィール
1983年に日産自動車株式会社に入社し、部品原価管理及び車両の利益管理を32年間従事してきた。

講演内容
マークラインズでは、厚木に新設したベンチマークセンターで車両や車載部品の分解とベンチマーク調査を実施している。 このセッションでは、BYDのインバーターの統合化や展開設計の特徴と、マークラインズのコスト分析についてご紹介する。

講演者プロフィール
1986年株式会社日立製作所に入社し、車載半導体の開発に従事。 2003年(株)ルネサステクノロジ転籍。2020年からマークラインズ㈱にて、車載エレクトロニクス関連の調査、コンサルティング業務を担当。

講演内容
大変革期の真っ只中である製造業。工場/倉庫内物流自動化を今こそ推し進めて行く必要があります。本公演では、自動化を成功させるための鍵ともなる現場分析から仕様検討、更にデータ活用の方法を最新自動化事例と共に一挙解説します。

講演者プロフィール
米国大学卒業後、製造業の中でも世界最高の利益水準を誇る超硬切削工具メーカーの日本支社で、生産方法を提案する技術営業として活躍。営業成績1位となるなど輝かしい実績を残す。その後、ロボットの知能化により世界の生産性向上に貢献したいという想いを胸に、2011年にデアンコウ・ロセン博士とMujinを設立。