概要
本セミナーのお申込みは終了いたしました。
タケダの企業理念に基づくパーパス経営とその実践
武田薬品工業(株) 代表取締役 日本管掌 岩﨑 真人 |
講演内容
タケダは創業以来、タケダイズムの価値観を基盤に経営を行ってきた。革新的な医薬品の創出を通じて世界中の患者さんに貢献するため、幅広いパートナーシップによって、多様なモダリティの研究を加速させている。日本発のグローバルバイオ医薬品企業として、タケダのパーパス(存在意義)の実現に向けた取り組みを紹介する。
講演者プロフィール
1985年にタケダに入社し、医薬営業本部で営業やマーケティングなど様々なキャリアを積む。2003年に製品戦略部のマネジャーおよび循環器系・代謝系疾患領域のプロジェクトリーダーに任命された。2008年に製品戦略部長、2010年にコーポレート・オフィサーとなり、2021年3月まで、ジャパン ファーマ ビジネス ユニット プレジデントを務めた。2021年4月より日本管掌に就任し、現在に至る。
講演内容
タケダは創業以来、タケダイズムの価値観を基盤に経営を行ってきた。革新的な医薬品の創出を通じて世界中の患者さんに貢献するため、幅広いパートナーシップによって、多様なモダリティの研究を加速させている。日本発のグローバルバイオ医薬品企業として、タケダのパーパス(存在意義)の実現に向けた取り組みを紹介する。
講演者プロフィール
1985年にタケダに入社し、医薬営業本部で営業やマーケティングなど様々なキャリアを積む。2003年に製品戦略部のマネジャーおよび循環器系・代謝系疾患領域のプロジェクトリーダーに任命された。2008年に製品戦略部長、2010年にコーポレート・オフィサーとなり、2021年3月まで、ジャパン ファーマ ビジネス ユニット プレジデントを務めた。2021年4月より日本管掌に就任し、現在に至る。
● コースリーダー:岐阜薬科大学 竹内 洋文
※本講演は、講師のご都合により録画講演となりました。(7/11時点)
「サワイグループホールディングスの 生き(勝ち)残り戦略」
サワイグループホールディングス(株) 代表取締役会長 グループ最高経営責任者(グループCEO) 澤井 光郎 |
ジェネリック医薬品業界の現状や課題、サワイグループホールディングスの生き(勝ち)残り戦略について説明する。「なによりも患者さんのために」を超えて、すべての人の「健やかな暮らしのために」。ステークホルダーの皆さまの期待に応える当社の挑戦に終わりはない。
講演者プロフィール
大阪大学大学院基礎工学研究科修了、1982年4月に協和発酵工業(株)(現 協和キリン(株))入社後、1989年1月に沢井製薬(株)に入社。2008年6月に代表取締役社長、2020年6月に代表取締役会長、2021年4月にサワイグループホールディングス(株)代表取締役会長に就任し、現在に至る。
ジェネリック医薬品業界の現状や課題、サワイグループホールディングスの生き(勝ち)残り戦略について説明する。「なによりも患者さんのために」を超えて、すべての人の「健やかな暮らしのために」。ステークホルダーの皆さまの期待に応える当社の挑戦に終わりはない。
講演者プロフィール
大阪大学大学院基礎工学研究科修了、1982年4月に協和発酵工業(株)(現 協和キリン(株))入社後、1989年1月に沢井製薬(株)に入社。2008年6月に代表取締役社長、2020年6月に代表取締役会長、2021年4月にサワイグループホールディングス(株)代表取締役会長に就任し、現在に至る。
● コースリーダー:(株)パウレック 夏山 晋 ● サブリーダー:(株)竹中工務店 臼田 光一
アストラゼネカのサステナビリティ戦略と米原工場のチャレンジ
アストラゼネカ(株) 執行役員 オペレーション本部長 濱田 琴美 |
アストラゼネカでは、グローバルで2025年までに自社の温室効果ガス排出量をゼロに、また2030年までにバリューチェーン全体でのカーボンネガティブを目標としている。日本でも米原工場でソーラーパネルやEVの充電スポットを稼働させるなどカーボンネガティブを視野に始動している。
講演者プロフィール
2019年9月、アストラゼネカ入社。医薬品の製造部門、品質保証部門、サプライチェーンマネジメント部門などから成るオペレーション本部のプログラムマネジメントオフィス(PMO)のプログラムディレクターとして米原工場の戦略を策定に尽力。2021年7月、オペレーション本部長に就任。
1990年、プロクター・アンド・ギャンブル・ファー・イースト・インク(現P&Gジャパン(同))入社。様々な製品群でサプライチェーンマネジメントを経験し、人事部長、滋賀工場長、プロダクトサプライ執行役員などを歴任。
アストラゼネカでは、グローバルで2025年までに自社の温室効果ガス排出量をゼロに、また2030年までにバリューチェーン全体でのカーボンネガティブを目標としている。日本でも米原工場でソーラーパネルやEVの充電スポットを稼働させるなどカーボンネガティブを視野に始動している。
講演者プロフィール
2019年9月、アストラゼネカ入社。医薬品の製造部門、品質保証部門、サプライチェーンマネジメント部門などから成るオペレーション本部のプログラムマネジメントオフィス(PMO)のプログラムディレクターとして米原工場の戦略を策定に尽力。2021年7月、オペレーション本部長に就任。
1990年、プロクター・アンド・ギャンブル・ファー・イースト・インク(現P&Gジャパン(同))入社。様々な製品群でサプライチェーンマネジメントを経験し、人事部長、滋賀工場長、プロダクトサプライ執行役員などを歴任。
資生堂が目指すモノづくり ~福岡久留米工場の竣工を経て~
(株)資生堂 福岡久留米工場 工場長 及川 望 |
2022年に150周年を迎える資生堂では、現在、With コロナへの対応をしながら、中長期経営戦略「WIN 2023 and Beyond」を実行し、今後の市場回復によるプレミアムスキンビューティーブランドを中心にした売上のさらなる拡大、原価率改善を進めている。2022年に竣工した福岡久留米工場を主な事例に、構造改革の継続、さらなる収益力・生産性の拡大をねらった資生堂が目指すモノづくりを紹介する。
講演者プロフィール
1999年4月に大阪資生堂(現資生堂大阪工場)に入社。現場や設備導入、企画で工場の基本を学ぶ。
2010年より本社の生産部門で生産戦略、サプライチェーン戦略を担当後、アメリカ工場、国内工場を経験し2017年から本社生産戦略グループマネージャー、2018年にサプライネットワーク戦略室長、2020年よりサプライネットワーク基盤開発部長として福岡久留米工場プロジェクトを担当。
2021年7月より現職。
2022年に150周年を迎える資生堂では、現在、With コロナへの対応をしながら、中長期経営戦略「WIN 2023 and Beyond」を実行し、今後の市場回復によるプレミアムスキンビューティーブランドを中心にした売上のさらなる拡大、原価率改善を進めている。2022年に竣工した福岡久留米工場を主な事例に、構造改革の継続、さらなる収益力・生産性の拡大をねらった資生堂が目指すモノづくりを紹介する。
講演者プロフィール
1999年4月に大阪資生堂(現資生堂大阪工場)に入社。現場や設備導入、企画で工場の基本を学ぶ。
2010年より本社の生産部門で生産戦略、サプライチェーン戦略を担当後、アメリカ工場、国内工場を経験し2017年から本社生産戦略グループマネージャー、2018年にサプライネットワーク戦略室長、2020年よりサプライネットワーク基盤開発部長として福岡久留米工場プロジェクトを担当。
2021年7月より現職。
デジタルヘルスの現況と今後の発展に向けた田辺三菱の取り組み
田辺三菱製薬(株) 取締役 小林 義広 |
デジタル技術の発展とともに、製薬のビジネスモデルにも大きな変化が起きている。従来の薬剤中心の医療に加え、患者の真のUMNに如何に応えていくか問われている。本講ではデジタルヘルスを活用した、患者中心の世界実現に向けた当社の取り組みをご紹介する。
講演者プロフィール
1983年3月岐阜薬科大学薬学部製造薬学科卒業後、同年4月に田辺製薬(株)に入社。 その後、開発部門に従事し、2007年10月の田辺三菱製薬発足後も開発部門の部長を歴任。2014年製品戦略部長、2016年執行役員育薬本部*戦略部長を経て、2018年執行役員育薬本部長、2019年取締役常務執行役員として育薬本部長、グローバルRA、DX、ICTマネジメントを担当。2022年より取締役として経営戦略、製品戦略、ビジネスディベロップメント、DX等の戦略部門を担当し、同年、JaDHA会長に就任。現在に至る。
*育薬本部:開発部門およびメディカルアフェアーズ部門
デジタル技術の発展とともに、製薬のビジネスモデルにも大きな変化が起きている。従来の薬剤中心の医療に加え、患者の真のUMNに如何に応えていくか問われている。本講ではデジタルヘルスを活用した、患者中心の世界実現に向けた当社の取り組みをご紹介する。
講演者プロフィール
1983年3月岐阜薬科大学薬学部製造薬学科卒業後、同年4月に田辺製薬(株)に入社。 その後、開発部門に従事し、2007年10月の田辺三菱製薬発足後も開発部門の部長を歴任。2014年製品戦略部長、2016年執行役員育薬本部*戦略部長を経て、2018年執行役員育薬本部長、2019年取締役常務執行役員として育薬本部長、グローバルRA、DX、ICTマネジメントを担当。2022年より取締役として経営戦略、製品戦略、ビジネスディベロップメント、DX等の戦略部門を担当し、同年、JaDHA会長に就任。現在に至る。
*育薬本部:開発部門およびメディカルアフェアーズ部門
花王のスマートファクトリーへの取組み ~ロボット活用による省人化活動~
花王(株) 技術開発センター 先端技術グループ(メカトロニクス) GL(グループリーダー) 福田 努 |
花王は、スマートファクトリーを目指し、ロボットを積極的に活用した省人化技術開発に取り組んでいる。本講演では材料供給/搬送作業の省人化技術について最新事例を紹介する。
講演者プロフィール
2001年花王(株)に入社。液体充填包装ラインの生産技術開発、紙加工商品の生産技術開発、飲料関連の生産技術開発に従事。欧米ビューティケア商品生産拠点フォローを経て、2019年7月より省人化技術開発(ロボット導入推進)を担当し、現在に至る。
花王は、スマートファクトリーを目指し、ロボットを積極的に活用した省人化技術開発に取り組んでいる。本講演では材料供給/搬送作業の省人化技術について最新事例を紹介する。
講演者プロフィール
2001年花王(株)に入社。液体充填包装ラインの生産技術開発、紙加工商品の生産技術開発、飲料関連の生産技術開発に従事。欧米ビューティケア商品生産拠点フォローを経て、2019年7月より省人化技術開発(ロボット導入推進)を担当し、現在に至る。
厚生労働省 医政局 経済課長(医政局経済課セルフケア・セルフメディケーション推進室長併任) 安藤 公一 |
平成8年旧厚生省に入省し、千葉県出向、社会保険庁、厚生労働省年金局、社会・援護局、保険局、日本年金機構、内閣官房等を経て、令和3年9月から現職。
平成8年旧厚生省に入省し、千葉県出向、社会保険庁、厚生労働省年金局、社会・援護局、保険局、日本年金機構、内閣官房等を経て、令和3年9月から現職。
環境に優しいバイオマスプラスチックを用いたPTP包装の実用化と今後の展望
アステラス製薬(株) 製薬技術本部 製剤研究所 包装・デバイス研究室 室長 博士(医療薬学) 吉田 友宏 |
サステナブルな社会の実現に貢献するため、アステラス製薬が長年培って来た医薬品包装設計および評価のノウハウを活かし、環境負荷が低い包装材料の採用とペイシェント・セントリックな包装設計の両立を実現した具体的な取り組みと今後の展望を紹介する。
講演者プロフィール
1997年4月 山之内製薬(株)(現アステラス製薬(株))に入社。製剤技術研究所に所属し、医薬品包装研究に従事。その後、製薬技術本部にて、サプライチェーン統括、および戦略企画に従事し、オランダ駐在を経て、2018年より現職。博士(医療薬学)
サステナブルな社会の実現に貢献するため、アステラス製薬が長年培って来た医薬品包装設計および評価のノウハウを活かし、環境負荷が低い包装材料の採用とペイシェント・セントリックな包装設計の両立を実現した具体的な取り組みと今後の展望を紹介する。
講演者プロフィール
1997年4月 山之内製薬(株)(現アステラス製薬(株))に入社。製剤技術研究所に所属し、医薬品包装研究に従事。その後、製薬技術本部にて、サプライチェーン統括、および戦略企画に従事し、オランダ駐在を経て、2018年より現職。博士(医療薬学)
PET製ブリスターフィルム開発と海外動向
日本硝子産業(株) 業務部 主査 大川 高史 |
欧米では経営目標にサステナビリティを掲げる企業が一般的になった。
実現する方策として新たな素材の開発、リサイクルできる素材の採用を進めている。背景となる考えと各社の具体的な取り組みを紹介する。
講演者プロフィール
日本硝子産業・セントラル物産にて海外メーカーの包材を紹介
欧米では経営目標にサステナビリティを掲げる企業が一般的になった。
実現する方策として新たな素材の開発、リサイクルできる素材の採用を進めている。背景となる考えと各社の具体的な取り組みを紹介する。
講演者プロフィール
日本硝子産業・セントラル物産にて海外メーカーの包材を紹介
● コースリーダー:アステラス製薬(株) 小島 宏行 ● サブリーダー:第一三共(株) 宮島 誠
「未来のモノづくりを変える!」 ~生産ビッグデータ活用による安定供給の達成~
アステラス製薬(株) 製薬技術本部 製剤研究所プロセス設計研究室 主管研究員 則岡 正 |
より良い品質の医薬品を患者さんに安定供給し続けるため、アステラス製薬はこれまでQbD推進やPAT導入を進めてきたが、更に高度なチャレンジとして生産ビッグデータ活用によるモノづくり技術の向上に取り組んでいる。その具体的な内容と共に工場におけるDXに関する幅広い取り組みを紹介する。
講演者プロフィール
2004年大阪大学大学院修了、藤沢薬品工業(株)(現アステラス製薬(株))入社。2006年アステラスアイルランド Co., Ltd. Kerry Plant出向、2008年より製剤研究所に所属し、一貫して経口固形製剤のプロセス設計、工業化研究及び生産サイトにおける製造ノウハウ確立に従事し、現在に至る。2013年星薬科大学にて薬学博士号取得。
より良い品質の医薬品を患者さんに安定供給し続けるため、アステラス製薬はこれまでQbD推進やPAT導入を進めてきたが、更に高度なチャレンジとして生産ビッグデータ活用によるモノづくり技術の向上に取り組んでいる。その具体的な内容と共に工場におけるDXに関する幅広い取り組みを紹介する。
講演者プロフィール
2004年大阪大学大学院修了、藤沢薬品工業(株)(現アステラス製薬(株))入社。2006年アステラスアイルランド Co., Ltd. Kerry Plant出向、2008年より製剤研究所に所属し、一貫して経口固形製剤のプロセス設計、工業化研究及び生産サイトにおける製造ノウハウ確立に従事し、現在に至る。2013年星薬科大学にて薬学博士号取得。
医薬品工場のさらなるスマート化 ~産業間比較から考えたその特徴と課題~
日揮ホールディングス(株) グループ経営企画部 チーフエンジニア(ビジネス・アナリスト) 佐藤 知一 |
医薬品工場は自動化・情報化の面で、通常の組立加工系工場よりも、スマート度が高いといえる。ただし多品種化や需要変動への対応など、計画系機能では課題も見受けられる。工場全体のスマートさをどう実現するのか、直近のMES実態調査を参考に検討する。
講演者プロフィール
1982年4月、日揮(株)(現・日揮HD)に入社。製造業向けに工場づくり・システム構築と、プロジェクト・マネジメントに従事。
2018年、日揮のIT Grand Plan 2030策定をリード。21年より経営企画部門チーフエンジニア(ビジネス・アナリスト)、現在に至る。
医薬品工場は自動化・情報化の面で、通常の組立加工系工場よりも、スマート度が高いといえる。ただし多品種化や需要変動への対応など、計画系機能では課題も見受けられる。工場全体のスマートさをどう実現するのか、直近のMES実態調査を参考に検討する。
講演者プロフィール
1982年4月、日揮(株)(現・日揮HD)に入社。製造業向けに工場づくり・システム構築と、プロジェクト・マネジメントに従事。
2018年、日揮のIT Grand Plan 2030策定をリード。21年より経営企画部門チーフエンジニア(ビジネス・アナリスト)、現在に至る。
● コースリーダー:日揮(株) 木村 格 ● サブリーダー:フロイント産業(株) 伏島 巖
世界と繋がり、境界を超えて医療イノベーションに挑戦する
日本製薬工業協会 専務理事 森 和彦 |
Covid19のパンデミックで医薬品の開発、製造、供給の各段階が急速に進化している。mRNAワクチンはその典型例で、国際的産学官コラボレーションで新モダリティーがDDSと組合せて製造され、世界中に届けられた。世界と繋がり、境界を超えた創薬イノベーションに製薬業界も挑戦している。
講演者プロフィール
1983年3月東京大学大学院薬学系研究科修士課程修了後、厚生省薬務局審査課を振り出しに医薬行政に携わり、2015年より、厚生労働省大臣官房審議官(医薬担当)、2020年1月より、くすりのシリコンバレーTOYAMA創造コンソーシアム事業責任者、2020年10月より日本製薬工業協会専務理事。
Covid19のパンデミックで医薬品の開発、製造、供給の各段階が急速に進化している。mRNAワクチンはその典型例で、国際的産学官コラボレーションで新モダリティーがDDSと組合せて製造され、世界中に届けられた。世界と繋がり、境界を超えた創薬イノベーションに製薬業界も挑戦している。
講演者プロフィール
1983年3月東京大学大学院薬学系研究科修士課程修了後、厚生省薬務局審査課を振り出しに医薬行政に携わり、2015年より、厚生労働省大臣官房審議官(医薬担当)、2020年1月より、くすりのシリコンバレーTOYAMA創造コンソーシアム事業責任者、2020年10月より日本製薬工業協会専務理事。
日本製薬工業協会品質委員会GMP部会におけるクオリティカルチャーに関する活動
中外製薬(株) 信頼性保証ユニット 品質保証部 プロダクトマネジメントグループ 課長/日本製薬工業協会 品質委員会GMP部会 副部会長 藤江 宏 |
製薬会社は生命関連産業として高い倫理観に基づいた行動が社会から求められるが、この期待を裏切るような事案が散見されている。日本製薬工業協会品質委員会GMP部会では、「高品質の製品を恒常的に供給するための組織活動こそが、社会の期待に応えることである」という基本に立ち返り、クオリティカルチャーについて議論してきたので、その成果を発表する。
講演者プロフィール
北里大学薬学部修士課程修了。中外製薬(株)に入社。
研究所(分析、バイオ医薬品製法検討)、宇都宮工場品質保証グループを経て、現在は品質保証部で信頼性保証業務を担当。また、2014年から日本製薬工業協会品質委員会GMP部会委員、2020年から製薬協代表としてICHQ9R1のEWGトピックリーダー、2021年から製薬協品質委員会GMP部会副部会長としても活動し、現在に至る。
製薬会社は生命関連産業として高い倫理観に基づいた行動が社会から求められるが、この期待を裏切るような事案が散見されている。日本製薬工業協会品質委員会GMP部会では、「高品質の製品を恒常的に供給するための組織活動こそが、社会の期待に応えることである」という基本に立ち返り、クオリティカルチャーについて議論してきたので、その成果を発表する。
講演者プロフィール
北里大学薬学部修士課程修了。中外製薬(株)に入社。
研究所(分析、バイオ医薬品製法検討)、宇都宮工場品質保証グループを経て、現在は品質保証部で信頼性保証業務を担当。また、2014年から日本製薬工業協会品質委員会GMP部会委員、2020年から製薬協代表としてICHQ9R1のEWGトピックリーダー、2021年から製薬協品質委員会GMP部会副部会長としても活動し、現在に至る。
● コースリーダー:塩野義製薬(株) 沼 久美子 ● サブリーダー:バイエル薬品(株) 鈴木 博文
新しい創薬モダリティーとしてのタンパク質分解技術
東京大学 大学院薬学系研究科 タンパク質分解創薬社会連携講座 特任教授 内藤 幹彦 |
PROTAC、SNIPER等のキメラ化合物を利用して目的のタンパク質を分解する技術が開発され、新しい創薬技術として注目されている。講演ではさまざまな化合物によるタンパク質分解の概要を説明し、従来の薬剤(阻害剤等)との違いについて解説する。
講演者プロフィール
1987年3月、東京大学大学院薬学系研究科博士課程修了、薬学博士。東京大学応用微生物研究所助手、東京大学分子細胞生物学研究所助教授を経て、2009年国立医薬品食品衛生研究所部長。この頃からタンパク質分解技術の研究に着手し、一連のSNIPER化合物を開発。2020年より現職。
PROTAC、SNIPER等のキメラ化合物を利用して目的のタンパク質を分解する技術が開発され、新しい創薬技術として注目されている。講演ではさまざまな化合物によるタンパク質分解の概要を説明し、従来の薬剤(阻害剤等)との違いについて解説する。
講演者プロフィール
1987年3月、東京大学大学院薬学系研究科博士課程修了、薬学博士。東京大学応用微生物研究所助手、東京大学分子細胞生物学研究所助教授を経て、2009年国立医薬品食品衛生研究所部長。この頃からタンパク質分解技術の研究に着手し、一連のSNIPER化合物を開発。2020年より現職。
位置特異的ADCの次世代化学合成法の開発
味の素(株) バイオ・ファイン研究所 マテリアル&テクノロジーソリューション研究所 素材開発研究室 生体機能物質グループ 上席研究員 千葉 明 |
抗体薬物複合体(ADC)は、抗体に高活性な低分子薬物が付加した、将来有望なバイオ医薬品である。近年、位置特異的ADCは、ランダムに薬物が縮合した既存ADCと比べ、薬効向上、毒性低減が期待されている。本講演では、当社が開発した位置特異的ADC合成技術AJICAP®について紹介する。
講演者プロフィール
1999年3月、東京工業大学 大学院理工学研究科化学専攻を修了し博士学位取得。同年4月、味の素(株)へ入社し、医薬研究所に所属、創薬合成研究に従事。2006年から2013年まで糖尿病薬「ナテグリニド」のプロダクトマネージャー、その後、2021年6月まで、iPS/ES細胞用培地StemFit®の開発・事業化に従事。2021年7月より、バイオ・ファイン研究所へ異動し、位置特異的ADC合成技術AJICAP®開発チームリーダーを担当、現在に至る。
抗体薬物複合体(ADC)は、抗体に高活性な低分子薬物が付加した、将来有望なバイオ医薬品である。近年、位置特異的ADCは、ランダムに薬物が縮合した既存ADCと比べ、薬効向上、毒性低減が期待されている。本講演では、当社が開発した位置特異的ADC合成技術AJICAP®について紹介する。
講演者プロフィール
1999年3月、東京工業大学 大学院理工学研究科化学専攻を修了し博士学位取得。同年4月、味の素(株)へ入社し、医薬研究所に所属、創薬合成研究に従事。2006年から2013年まで糖尿病薬「ナテグリニド」のプロダクトマネージャー、その後、2021年6月まで、iPS/ES細胞用培地StemFit®の開発・事業化に従事。2021年7月より、バイオ・ファイン研究所へ異動し、位置特異的ADC合成技術AJICAP®開発チームリーダーを担当、現在に至る。
● コースリーダー:第一三共(株) 宮島 誠 ● サブリーダー:エーザイ(株) 木村 進
ICH Q2(R2)/Q14分析法開発/分析法バリデーション改定の進捗
国立医薬品食品衛生研究所 生物薬品部 第二室 室長 柴田 寛子 |
2018年6月の神戸対面会合においてICH Q2(R2)/Q14 分析法開発/分析法バリデーション改訂がICH Qガイドラインの新規トピックとして採択され、2回の団体内レビューを経て、本年Step2に到達する見込みである。本講演では、ICHQ2(R2)/Q14の提案の背景と目的,主な論点について概説する。
講演者プロフィール
2007年4月より国立医薬品食品衛生研究所薬品部に所属し、DDS製剤の評価方法に関する研究やジェネリック医薬品の品質評価に従事、2016年10月より同研究所生物薬品部に所属し、バイオ医薬品の品質・安全性評価に関する研究に従事。
2018年6月の神戸対面会合においてICH Q2(R2)/Q14 分析法開発/分析法バリデーション改訂がICH Qガイドラインの新規トピックとして採択され、2回の団体内レビューを経て、本年Step2に到達する見込みである。本講演では、ICHQ2(R2)/Q14の提案の背景と目的,主な論点について概説する。
講演者プロフィール
2007年4月より国立医薬品食品衛生研究所薬品部に所属し、DDS製剤の評価方法に関する研究やジェネリック医薬品の品質評価に従事、2016年10月より同研究所生物薬品部に所属し、バイオ医薬品の品質・安全性評価に関する研究に従事。
ICH Q13(連続生産)ガイドライン(案)と製薬協 技術白書の概説
グラクソ・スミスクライン(株) 開発本部 薬事部門 CMC薬事部 NCEグループ マネージャー 井上 圭嗣 |
本講演では、2021年7月にStep 2に到達し、現在公開されているICH Q13 原薬及び製剤の連続生産 ガイドライン(案)及び今後の予定について概説する。また、製薬協HPにて公開している経口固形製剤の連続生産の管理戦略構築に関する文書(技術白書)及びそのQ&Aについても概説する。
講演者プロフィール
1996年3月 神奈川大学大学院工学研究科修士課程修了。同年4月 グラクソ・スミスクライン(株)に入社。薬物動態研究室、製剤開発部にて分析業務に従事した後、2002年よりCMC薬事部にて主に化成品新薬の製造販売承認申請業務に従事し、2020年に連続生産適用品目の承認取得を経験、現在に至る。
2015年より製薬協 連続生産プロジェクトに参画、2019年より同プロジェクトリーダー、2016年よりAMED「医薬品の連続生産における品質保証に関する研究」の研究開発協力者、2018年よりICH Q13 EWG 製薬協 副トピックリーダーを兼務している。
本講演では、2021年7月にStep 2に到達し、現在公開されているICH Q13 原薬及び製剤の連続生産 ガイドライン(案)及び今後の予定について概説する。また、製薬協HPにて公開している経口固形製剤の連続生産の管理戦略構築に関する文書(技術白書)及びそのQ&Aについても概説する。
講演者プロフィール
1996年3月 神奈川大学大学院工学研究科修士課程修了。同年4月 グラクソ・スミスクライン(株)に入社。薬物動態研究室、製剤開発部にて分析業務に従事した後、2002年よりCMC薬事部にて主に化成品新薬の製造販売承認申請業務に従事し、2020年に連続生産適用品目の承認取得を経験、現在に至る。
2015年より製薬協 連続生産プロジェクトに参画、2019年より同プロジェクトリーダー、2016年よりAMED「医薬品の連続生産における品質保証に関する研究」の研究開発協力者、2018年よりICH Q13 EWG 製薬協 副トピックリーダーを兼務している。
● コースリーダー:バイエル薬品(株) 鈴木 博文 ● サブリーダー:塩野義製薬(株) 沼 久美子
核酸医薬におけるDDSと非侵襲的投与ルートの役割
静岡県立大学 薬学部 准教授 金沢 貴憲 |
核酸医薬は次世代モダリティとして期待されているものの、今後、肝や筋以外への適応拡大に向けて、Drug Delivery System (DDS)や投与ルートの選択が重要な鍵となる。本講演では、核酸医薬品におけるDDSと非侵襲的投与ルートについて、事例を交えて概説する。
講演者プロフィール
2006年3月 東京薬科大学大学院 博士前期課程修了、2010年 博士(薬学)取得。 同 助手、助教、講師、2017年 日本大学 薬学部 専任講師を経て、2020年4月より現職。日本薬剤学会(代議員、核酸・遺伝子薬FG委員)、日本DDS学会(評議員)、日本薬物動態学会(DDS-DIS委員)。これまで一貫して、核酸医薬のDDS・製剤化技術の開発研究に従事。
核酸医薬は次世代モダリティとして期待されているものの、今後、肝や筋以外への適応拡大に向けて、Drug Delivery System (DDS)や投与ルートの選択が重要な鍵となる。本講演では、核酸医薬品におけるDDSと非侵襲的投与ルートについて、事例を交えて概説する。
講演者プロフィール
2006年3月 東京薬科大学大学院 博士前期課程修了、2010年 博士(薬学)取得。 同 助手、助教、講師、2017年 日本大学 薬学部 専任講師を経て、2020年4月より現職。日本薬剤学会(代議員、核酸・遺伝子薬FG委員)、日本DDS学会(評議員)、日本薬物動態学会(DDS-DIS委員)。これまで一貫して、核酸医薬のDDS・製剤化技術の開発研究に従事。
核酸医薬の品質評価における課題と今後の展望
塩野義製薬(株) CMC研究本部 製薬研究所 主幹研究員 関口 光明 |
核酸医薬の品質評価に特化したガイドラインがないために、低分子医薬のガイダンスを参考に品質管理の考え方がケースバイケースで判断されている。本講演では、核酸医薬の合成・精製工程および分析手法を俯瞰しながら、主に不純物に着目した品質評価の考え方および今後の展望について述べる。
講演者プロフィール
2005年4月塩野義製薬(株)入社。医薬研究本部において、抗菌薬、ペプチド医薬、核酸医薬の合成研究および探索研究に携わる。2019年4月からCMC研究本部においてプロセス技術開発を担当し、現在に至る。2018年より日本製薬工業協会 核酸医薬品質評価タスクフォースに参画している。
核酸医薬の品質評価に特化したガイドラインがないために、低分子医薬のガイダンスを参考に品質管理の考え方がケースバイケースで判断されている。本講演では、核酸医薬の合成・精製工程および分析手法を俯瞰しながら、主に不純物に着目した品質評価の考え方および今後の展望について述べる。
講演者プロフィール
2005年4月塩野義製薬(株)入社。医薬研究本部において、抗菌薬、ペプチド医薬、核酸医薬の合成研究および探索研究に携わる。2019年4月からCMC研究本部においてプロセス技術開発を担当し、現在に至る。2018年より日本製薬工業協会 核酸医薬品質評価タスクフォースに参画している。
● コースリーダー:エーザイ(株) 木村 進 ● サブリーダー:大成建設(株) 古谷 仁
原薬フロー合成のシミュレーションと意思決定支援
東京大学大学院 工学系研究科化学システム工学専攻 教授 杉山 弘和 |
原薬フロー合成のシミュレーションモデル構築と、バッチ合成との比較評価、技術選択への応用に関して、直近の研究例を紹介する。適切な場面でフロー合成を選択・活用していくための、システム的アプローチについて理解を深める。
講演者プロフィール
2001年東京大学工学部化学システム工学科卒業、2003年同大学院工学系研究科化学システム工学専攻修士課程修了、2007年ETH Zurich, Institute for Chemical and Bioengineeringにて博士号取得。同年、スイス・Rocheに入社し、バイオ医薬品注射剤新工場の立ち上げと実生産に従事。2013年東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻准教授に着任し、以来、医薬品製造プロセスの設計・運転に関する研究に取り組む。2021年より現職。
原薬フロー合成のシミュレーションモデル構築と、バッチ合成との比較評価、技術選択への応用に関して、直近の研究例を紹介する。適切な場面でフロー合成を選択・活用していくための、システム的アプローチについて理解を深める。
講演者プロフィール
2001年東京大学工学部化学システム工学科卒業、2003年同大学院工学系研究科化学システム工学専攻修士課程修了、2007年ETH Zurich, Institute for Chemical and Bioengineeringにて博士号取得。同年、スイス・Rocheに入社し、バイオ医薬品注射剤新工場の立ち上げと実生産に従事。2013年東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻准教授に着任し、以来、医薬品製造プロセスの設計・運転に関する研究に取り組む。2021年より現職。
医薬品原薬・中間体のCDMO事業を行う合弁会社ファーミラの連続生産技術開発
ファーミラ(株) 代表取締役社長 西脇 正憲 |
医薬品原薬の次世代製造法として連続生産が注目を集めている。従来のバッチ生産と比較して、商用生産における省人化、効率化、高度な品質保証、開発段階における製造法開発期間の大幅な短縮が期待される。本講演では医薬品原薬・中間体の連続生産技術開発の現状および実効性ある医薬品原薬・中間体連続生産の実現を目指して専門技術・機能を有する企業が集結し、医薬品原薬・中間体の開発製造受託事業を行う合弁会社、ファーミラ(株)での取り組みについて紹介する。
講演者プロフィール
1991年 名古屋大学大学院理学研究科博士前期課程修了、藤沢薬品工業(株)を経て、2005年 塩野義製薬(株)へ入社、2018年 生産技術部長。2019年に営業開始した生産グループ会社、シオノギファーマ(株)にて2020年より執行役員技術開発本部長。また、2021年11月に設立した医薬品原薬・中間体の開発製造受託事業を行う合弁会社、ファーミラ(株)の代表取締役に就任。
医薬品原薬の次世代製造法として連続生産が注目を集めている。従来のバッチ生産と比較して、商用生産における省人化、効率化、高度な品質保証、開発段階における製造法開発期間の大幅な短縮が期待される。本講演では医薬品原薬・中間体の連続生産技術開発の現状および実効性ある医薬品原薬・中間体連続生産の実現を目指して専門技術・機能を有する企業が集結し、医薬品原薬・中間体の開発製造受託事業を行う合弁会社、ファーミラ(株)での取り組みについて紹介する。
講演者プロフィール
1991年 名古屋大学大学院理学研究科博士前期課程修了、藤沢薬品工業(株)を経て、2005年 塩野義製薬(株)へ入社、2018年 生産技術部長。2019年に営業開始した生産グループ会社、シオノギファーマ(株)にて2020年より執行役員技術開発本部長。また、2021年11月に設立した医薬品原薬・中間体の開発製造受託事業を行う合弁会社、ファーミラ(株)の代表取締役に就任。
● コースリーダー:千代田化工建設(株) 西田 真二 ● サブリーダー:(株)パウレック 夏山 晋
あすか製薬のアジア地域での事業展開
あすか製薬(株) 国際事業本部 国際事業部 部長 大塩 啓介 |
あすか製薬HDは、海外事業展開による継続的な成長・発展を目指し、2020年に国際事業本部を立ち上げ、その活動を本格的に開始した。ベトナム製薬企業との協業事業を中心としたアジア地域での事業展開について紹介する。
講演者プロフィール
1996年に旧帝国臓器製薬(株)(現あすか製薬(株))に入社。管理本部に所属して、税務申告、決算開示、原価計算、予算管理等、会計財務関連業務を一通り経験。その後、2020年に国際事業部長に就任し、現在に至る。
あすか製薬HDは、海外事業展開による継続的な成長・発展を目指し、2020年に国際事業本部を立ち上げ、その活動を本格的に開始した。ベトナム製薬企業との協業事業を中心としたアジア地域での事業展開について紹介する。
講演者プロフィール
1996年に旧帝国臓器製薬(株)(現あすか製薬(株))に入社。管理本部に所属して、税務申告、決算開示、原価計算、予算管理等、会計財務関連業務を一通り経験。その後、2020年に国際事業部長に就任し、現在に至る。
HATAY Pharmaceutical JSC., Ngo Tuan Viet |
講演者プロフィール
医薬品のマーケティングおよび戦略を専門とする。5年間の製薬部門での勤務を通じ、市場動向に関する幅広い知識と広い視野に定評がある。国際ビジネスの経歴があり、会社の国際展開に貢献。
講演者プロフィール
医薬品のマーケティングおよび戦略を専門とする。5年間の製薬部門での勤務を通じ、市場動向に関する幅広い知識と広い視野に定評がある。国際ビジネスの経歴があり、会社の国際展開に貢献。
ロート製薬の海外戦略を支える研究開発と生産部門の役割
ロート製薬(株) 常務取締役 CTO 國﨑 伸一 |
ロート製薬の海外ビジネスは世界110ヶ国以上に拡大しており、ロートグループ全体の売上の約40%が海外売上である。今回は、この海外ビジネスの戦略を支える、再生医療も含めた研究開発と生産・調達部門の現状と将来の役割に付いて演述する。
講演者プロフィール
1981年3月九州大学大学院(農学研究科醗酵科学専攻)修了、同年4月にサントリー(株)に入社し、研究開発部門に配属され、基礎研究から商品開発に従事。1995年10月からセレボスパシフィック(タイ)の研究開発部長に就任。2000年4月に機能性食品&飲料の研究開発部門に異動し、セサミンや黒烏龍茶等を開発&上市。
2007年1月ロート製薬(株)に入社し、執行役員(研究開発本部開発担当)、同年2月研究開発本部長に就任。2010年6月取締役、2017年6月取締役&経営戦略推進本部ディレクターに就任。
2018年6月にクオリテックファーマ(株)代表取締役社長、2020年6月常務取締役(現)、2022年4月CTOに就任し、現在に至る。
ロート製薬の海外ビジネスは世界110ヶ国以上に拡大しており、ロートグループ全体の売上の約40%が海外売上である。今回は、この海外ビジネスの戦略を支える、再生医療も含めた研究開発と生産・調達部門の現状と将来の役割に付いて演述する。
講演者プロフィール
1981年3月九州大学大学院(農学研究科醗酵科学専攻)修了、同年4月にサントリー(株)に入社し、研究開発部門に配属され、基礎研究から商品開発に従事。1995年10月からセレボスパシフィック(タイ)の研究開発部長に就任。2000年4月に機能性食品&飲料の研究開発部門に異動し、セサミンや黒烏龍茶等を開発&上市。
2007年1月ロート製薬(株)に入社し、執行役員(研究開発本部開発担当)、同年2月研究開発本部長に就任。2010年6月取締役、2017年6月取締役&経営戦略推進本部ディレクターに就任。
2018年6月にクオリテックファーマ(株)代表取締役社長、2020年6月常務取締役(現)、2022年4月CTOに就任し、現在に至る。
● コースリーダー:フロイント産業(株) 伏島 巖 ● サブリーダー:日揮(株) 木村 格
同時通訳付 日/英
膜法を用いた注射用水システムの導入
NGKフィルテック(株) 取締役 浅井 克也 |
医薬用注射用水システムは従来蒸留法が主流であったが、日、米、欧の3局で膜法が認可された事により、エネルギー消費量の少ない膜法注射用水システムが注目されている。本講演では代表的なシステム構成、課題と対策、運転実績について紹介する。
講演者プロフィール
1984年に名古屋工業大学大学院工業化学科を卒業し、日本ガイシ(株)へ入社。化学プラント機器の開発を担当。1996年にNGKフィルテック(株)へ出向し、医薬用水設備のプロセスエンジニアとして従事。2015年社長に就任し、2022年より現職。
医薬用注射用水システムは従来蒸留法が主流であったが、日、米、欧の3局で膜法が認可された事により、エネルギー消費量の少ない膜法注射用水システムが注目されている。本講演では代表的なシステム構成、課題と対策、運転実績について紹介する。
講演者プロフィール
1984年に名古屋工業大学大学院工業化学科を卒業し、日本ガイシ(株)へ入社。化学プラント機器の開発を担当。1996年にNGKフィルテック(株)へ出向し、医薬用水設備のプロセスエンジニアとして従事。2015年社長に就任し、2022年より現職。
最新自動化技術の導入事例とDX対応
大成建設(株) エンジニアリング本部 ライフサイエンスプロジェクト部 医薬品施設第1プロジェクト室 室長 宮坂 努 |
昨今の少子高齢化にともない、製造業の自動化を推進する動きが活発である。IoTやAIを活用した、技術開発も進んでいる。今回の講演では、医薬品、化粧品プロジェクトにおける自動化対応の事例を紹介するとともに、当社が進めるDX対応技術も事例を紹介する。
講演者プロフィール
1985年3月、上智大学卒業。大成建設(株)に入社。エンジニアリング本部に所属し、医薬品関係エンジニアリングに従事。
2016年以降、医薬品、化粧品自動化対応プロジェクトを複数担当、現在に至る。
昨今の少子高齢化にともない、製造業の自動化を推進する動きが活発である。IoTやAIを活用した、技術開発も進んでいる。今回の講演では、医薬品、化粧品プロジェクトにおける自動化対応の事例を紹介するとともに、当社が進めるDX対応技術も事例を紹介する。
講演者プロフィール
1985年3月、上智大学卒業。大成建設(株)に入社。エンジニアリング本部に所属し、医薬品関係エンジニアリングに従事。
2016年以降、医薬品、化粧品自動化対応プロジェクトを複数担当、現在に至る。
● コースリーダー:大成建設(株) 古谷 仁 ● サブリーダー:千代田化工建設(株) 西田 真二
郵船ロジスティクスの医薬品物流ソリューション
郵船ロジスティクス(株) グローバルヘッドクオーター サプライチェーンソリューショングループ2 グループ長 赤川 和佳 |
郵船ロジスティクスは顧客の産業に特化した物流ソリューションを提供している。ヘルスケアは同社の重点産業の一つと位置付けられ、専門知識を有したグローバルチームを設置し、幅広い顧客のニーズに対応している。又、GDP (Good Distribution Practice) ネットワークは現在も拡大しており、顧客のサプライチェーン全体をサポートしている。同社が提供する高度な医薬品物流ソリューションを紹介する。
講演者プロフィール
1994年に郵船航空サービス(2010年にNYKロジスティックスジャパンとの統合を経て郵船ロジスティクスとなる)に入社。日本での輸出営業、中国での駐在等を経て、2011年の組織改編により、ヘルスケアを含む重点産業の開発営業課長となる。2015年に米国へ赴任した以降も医薬品を含む様々な産業の物流に従事し、2021年に帰国。2022年4月に現職に就く。
郵船ロジスティクスは顧客の産業に特化した物流ソリューションを提供している。ヘルスケアは同社の重点産業の一つと位置付けられ、専門知識を有したグローバルチームを設置し、幅広い顧客のニーズに対応している。又、GDP (Good Distribution Practice) ネットワークは現在も拡大しており、顧客のサプライチェーン全体をサポートしている。同社が提供する高度な医薬品物流ソリューションを紹介する。
講演者プロフィール
1994年に郵船航空サービス(2010年にNYKロジスティックスジャパンとの統合を経て郵船ロジスティクスとなる)に入社。日本での輸出営業、中国での駐在等を経て、2011年の組織改編により、ヘルスケアを含む重点産業の開発営業課長となる。2015年に米国へ赴任した以降も医薬品を含む様々な産業の物流に従事し、2021年に帰国。2022年4月に現職に就く。
郵船ロジスティクスの医薬品物流ソリューション
Yusen Logistics (Europe) B.V. Business Development & Supply Chain Solutions Group, Global Head of Healthcare Industry Vertical, マルゥース セイシィン |
郵船ロジスティクスは顧客の産業に特化した物流ソリューションを提供している。ヘルスケアは同社の重点産業の一つと位置付けられ、専門知識を有したグローバルチームを設置し、幅広い顧客のニーズに対応している。又、GDP (Good Distribution Practice) ネットワークは現在も拡大しており、顧客のサプライチェーン全体をサポートしている。同社が提供する高度な医薬品物流ソリューションを紹介する。
講演者プロフィール
オランダのフローニンゲン大学にて薬学博士号を取得。製薬業界において、世界各地の品質部門およびオペレーション部門で豊富な経験を有する。Fagron Group B.V.社で、グローバル品質管理部門を率い、世界的な品質戦略の実施を担当。また、ジェンザイム社の全試験の治験薬サプライチェーンを担当する欧州チームの長を務め、業界内で他の重要な役割も担った。
2017年、郵船ロジスティクスにグローバル・ヘルスケア・クオリティ・ディレクターとして入社し、常に一流の品質サービスを提供することを目指して、グローバルネットワーク全体で郵船のグローバルGDPスタンダードを作成し発展させるなど、医薬品物流の品質戦略をリード。2020年4月よりHealthcare Industry Vertical (HCIV) Global Headに昇格し、全世界のHCIV事業開発および品質戦略、各ビジネスユニット(航空、海上、陸上輸送およびコントラクト・ロジスティクス)でのヘルスケアに特化したプロダクトの開発を担当。
郵船ロジスティクスは顧客の産業に特化した物流ソリューションを提供している。ヘルスケアは同社の重点産業の一つと位置付けられ、専門知識を有したグローバルチームを設置し、幅広い顧客のニーズに対応している。又、GDP (Good Distribution Practice) ネットワークは現在も拡大しており、顧客のサプライチェーン全体をサポートしている。同社が提供する高度な医薬品物流ソリューションを紹介する。
講演者プロフィール
オランダのフローニンゲン大学にて薬学博士号を取得。製薬業界において、世界各地の品質部門およびオペレーション部門で豊富な経験を有する。Fagron Group B.V.社で、グローバル品質管理部門を率い、世界的な品質戦略の実施を担当。また、ジェンザイム社の全試験の治験薬サプライチェーンを担当する欧州チームの長を務め、業界内で他の重要な役割も担った。
2017年、郵船ロジスティクスにグローバル・ヘルスケア・クオリティ・ディレクターとして入社し、常に一流の品質サービスを提供することを目指して、グローバルネットワーク全体で郵船のグローバルGDPスタンダードを作成し発展させるなど、医薬品物流の品質戦略をリード。2020年4月よりHealthcare Industry Vertical (HCIV) Global Headに昇格し、全世界のHCIV事業開発および品質戦略、各ビジネスユニット(航空、海上、陸上輸送およびコントラクト・ロジスティクス)でのヘルスケアに特化したプロダクトの開発を担当。
「国のドローンによる医薬品配送に関するガイドライン」と実証実験
日本航空(株) デジタルイノベーション本部 エアモビリティ創造部 事業開発グループ グループ長 久根﨑 将人 |
航空法の改正により2022年12月に有人地帯でのドローンの目視外飛行が可能となり、医薬品輸送においてもドローンの活用が期待される。国が作成した「ドローンによる医薬品配送に関するガイドライン」に基づき日本航空が実施した実証の概要と、課題について解説する。
講演者プロフィール
1999年日本航空に入社。2014年より事業創造戦略部にて新規事業開発に従事。2021年よりエアモビリティ創造部にてドローン、空飛ぶクルマを活用した新規事業開発を担当し、現在に至る。
航空法の改正により2022年12月に有人地帯でのドローンの目視外飛行が可能となり、医薬品輸送においてもドローンの活用が期待される。国が作成した「ドローンによる医薬品配送に関するガイドライン」に基づき日本航空が実施した実証の概要と、課題について解説する。
講演者プロフィール
1999年日本航空に入社。2014年より事業創造戦略部にて新規事業開発に従事。2021年よりエアモビリティ創造部にてドローン、空飛ぶクルマを活用した新規事業開発を担当し、現在に至る。
● コースリーダー:(株)竹中工務店 臼田 光一 ● サブリーダー:武田薬品工業(株) 丹羽 雅裕
同時通訳付 日/英
製剤開発における高度解析とDXの推進:RED SHIFTに向けて
中外製薬(株) 製薬技術本部 分析研究部 デジタルサイエンスグループ 主席研究員 寺邊 正大 |
中外製薬では、2021年に新成長戦略「TOP I 2030」を策定し、目指すトップイノベーター像実現へのキードライバーとして「DX」と「RED SHIFT」をあげている。本講演では、製剤開発で取り組んでいる、開発期間短縮に向けた高度解析技術を駆使したDXについて構想と具体例を紹介する。
講演者プロフィール
1995年3月京都大学大学院工学研究科修了。同年4月、(株)三菱総合研究所入社。主に製造業、エネルギー分野を対象としたデータサイエンス・AI活用に関するコンサルティング、開発業務に従事。2019年1月 中外製薬(株)入社。製薬本部のデータサイエンティストという立場から、高度解析による課題解決や技術開発、およびデジタル人財育成・教育などを担当。現在、分析研究部・デジタルサイエンスグループ所属。博士(工学)。
中外製薬では、2021年に新成長戦略「TOP I 2030」を策定し、目指すトップイノベーター像実現へのキードライバーとして「DX」と「RED SHIFT」をあげている。本講演では、製剤開発で取り組んでいる、開発期間短縮に向けた高度解析技術を駆使したDXについて構想と具体例を紹介する。
講演者プロフィール
1995年3月京都大学大学院工学研究科修了。同年4月、(株)三菱総合研究所入社。主に製造業、エネルギー分野を対象としたデータサイエンス・AI活用に関するコンサルティング、開発業務に従事。2019年1月 中外製薬(株)入社。製薬本部のデータサイエンティストという立場から、高度解析による課題解決や技術開発、およびデジタル人財育成・教育などを担当。現在、分析研究部・デジタルサイエンスグループ所属。博士(工学)。
第一三共におけるデータ駆動型製剤研究の推進について
第一三共(株) 製薬技術本部 製剤技術研究所 副主任研究員 田邉 修一 |
第一三共製剤技術研究所では、デジタル技術を活用した製剤研究の効率化と高度化を推進している。本発表では、データ基盤、モデリング、及びシミュレーション等に関する研究事例を報告する。
講演者プロフィール
2010年3月、千葉大学大学院薬学研究院卒業(薬学修士学位を取得)。第一三共(株)に入社。製剤技術研究所に所属し、主に後期開発品目の製剤研究に従事。2015年4月より2年間Daiichi Sankyo Europe GmbHに出向し製剤研究に従事。2019年1月、Christian-Albrechts-Universität zu Kiel大学卒業(Dr. rer. nat.を取得)。2020年より製剤研究業務のデジタル変革推進を担当し、現在に至る。
2015年、「Enhanced QbD を適用した製剤開発の実現」にて製剤機械技術学会 仲井賞を受賞。2019年3月、「連続生産を考慮した固形製剤製造プロセスの経済性評価」にて化学工学会第84年会 SIS部会技術賞を受賞。
第一三共製剤技術研究所では、デジタル技術を活用した製剤研究の効率化と高度化を推進している。本発表では、データ基盤、モデリング、及びシミュレーション等に関する研究事例を報告する。
講演者プロフィール
2010年3月、千葉大学大学院薬学研究院卒業(薬学修士学位を取得)。第一三共(株)に入社。製剤技術研究所に所属し、主に後期開発品目の製剤研究に従事。2015年4月より2年間Daiichi Sankyo Europe GmbHに出向し製剤研究に従事。2019年1月、Christian-Albrechts-Universität zu Kiel大学卒業(Dr. rer. nat.を取得)。2020年より製剤研究業務のデジタル変革推進を担当し、現在に至る。
2015年、「Enhanced QbD を適用した製剤開発の実現」にて製剤機械技術学会 仲井賞を受賞。2019年3月、「連続生産を考慮した固形製剤製造プロセスの経済性評価」にて化学工学会第84年会 SIS部会技術賞を受賞。
● コースリーダー:中外製薬(株) 山中 祐治 ● サブリーダー:アステラス製薬(株) 小島 宏行
バイオ医薬品受託製造における連続生産実用化に向けた開発状況と課題
WuXi Biologics Head of Business Development, China and Asia Pacific, Executive Director Hu Jun |
WuXi Biologicsは、グローバルCRDMOとしてお客様のバイオ医薬品の創薬から上市までの迅速化をサポートする為、最先端技術プラットフォームの革新を急速に進めてきた。独自に開発効率の向上を図り、DNAからINDまでのtimelineを業界標準の18カ月から最短で6カ月まで短縮する事に成功した。高い生産性をもつ次世代統合型連続生産プラットフォームの実用化により、プロジェクト期間短縮とコスト削減を可能とした技術革新例を紹介する。
講演者プロフィール
バイオ医薬品製造工程のプロセス開発、技術移転、GMP製造、CMCプロジェクト管理及びビジネス・デベロップメントの分野で中国、日本、アジアにおいて10年以上の経験を有する。 現在はWuXi Biologics社にて中国とAPAC地域のビジネス・デベロップメント・チームを率いる。入社以来、30以上の細胞培養プロセス開発プロジェクトを成功させ、研究・開発から、技術移管、GMP製造サポートまでを担当している。複数のチームを率いて、10以上のINDプロジェクトも管理している。中国帰国前には、武田薬品工業 光工場のワクチンビジネス部に所属し、ウィルス・ワクチンの原薬製造プロセス開発および治験薬製造に携っていた。中国清華大学の化学工学学士課程を修了した後、日本の東京工業大学 生命理工大学院の博士号 (工学) を取得。
WuXi Biologicsは、グローバルCRDMOとしてお客様のバイオ医薬品の創薬から上市までの迅速化をサポートする為、最先端技術プラットフォームの革新を急速に進めてきた。独自に開発効率の向上を図り、DNAからINDまでのtimelineを業界標準の18カ月から最短で6カ月まで短縮する事に成功した。高い生産性をもつ次世代統合型連続生産プラットフォームの実用化により、プロジェクト期間短縮とコスト削減を可能とした技術革新例を紹介する。
講演者プロフィール
バイオ医薬品製造工程のプロセス開発、技術移転、GMP製造、CMCプロジェクト管理及びビジネス・デベロップメントの分野で中国、日本、アジアにおいて10年以上の経験を有する。 現在はWuXi Biologics社にて中国とAPAC地域のビジネス・デベロップメント・チームを率いる。入社以来、30以上の細胞培養プロセス開発プロジェクトを成功させ、研究・開発から、技術移管、GMP製造サポートまでを担当している。複数のチームを率いて、10以上のINDプロジェクトも管理している。中国帰国前には、武田薬品工業 光工場のワクチンビジネス部に所属し、ウィルス・ワクチンの原薬製造プロセス開発および治験薬製造に携っていた。中国清華大学の化学工学学士課程を修了した後、日本の東京工業大学 生命理工大学院の博士号 (工学) を取得。
湘南アイパークにおけるバイオ医薬品製造研究設備の構築とデジタル技術の活用
武田薬品工業(株) ファーマシューティカル・サイエンス バイオロジクスプロセス・デベロップメント バイオマニュファクチャリング&テクノロジージャパン 主席研究員 定光 信 |
湘南アイパークに早期治験へ対応するバイオロジクス治験薬製造設備を構築するにあたり、ボールルームコンセプトによるフルシングルユースプロセスを採用した。そこまでに至る検討事例やリスクアセスメントの一例を示す。また、デジタル技術を活用した取り組みの事例も紹介する。
講演者プロフィール
2006年大阪大学大学院情報科学研究科修了、同年中外製薬(株)入社。バイオロジクスのプロセス開発、製造業務に従事し2012年退職。2014年武田薬品工業(株)入社後、バイオプロセスのシングルユース技術導入、バイオロジクスの治験薬製造などに従事し、2019年より現職、湘南アイパーク内のバイオロジクス治験薬製造管理責任者。
湘南アイパークに早期治験へ対応するバイオロジクス治験薬製造設備を構築するにあたり、ボールルームコンセプトによるフルシングルユースプロセスを採用した。そこまでに至る検討事例やリスクアセスメントの一例を示す。また、デジタル技術を活用した取り組みの事例も紹介する。
講演者プロフィール
2006年大阪大学大学院情報科学研究科修了、同年中外製薬(株)入社。バイオロジクスのプロセス開発、製造業務に従事し2012年退職。2014年武田薬品工業(株)入社後、バイオプロセスのシングルユース技術導入、バイオロジクスの治験薬製造などに従事し、2019年より現職、湘南アイパーク内のバイオロジクス治験薬製造管理責任者。
● コースリーダー:武田薬品工業(株) 丹羽 雅裕 ● サブリーダー:中外製薬(株) 山中 祐治
※【講演形式変更】WuXi Biologics Jun Hu様
上海からの出国規制によりリモート会議形式の講演に変更となりました。
つきましては、講演順も変更となりましたため、ご了承ください。(2022/7/11付け)
核酸医薬原薬CDMOの現状と課題
住友化学(株) 健康・農業関連事業研究所 グループマネージャー 上田 博史 |
近年新しいモダリティとして注目されている核酸医薬において、高品質な原薬を安定的に確保することは製薬企業にとっても大きな課題である。本講演では、最近の核酸医薬原薬製造業界の動向と住友化学の核酸医薬製造への取り組みについて紹介する。
講演者プロフィール
1993年 京都大学大学院工学研究科修了、住友化学工業(株)(現住友化学(株))に入社し、有機合成研究所にて主に低分子医薬品のプロセス開発を担当。1999年から2年間の 米国留学(UCSB)を経て、2005年より事業部にて医薬原薬・中間体の営業および核酸医薬製造の事業開発に従事。2021年1月より健康・農業関連事業研究所にて核酸医薬のプロセス開発および基盤技術開発を担当し、現在に至る。
近年新しいモダリティとして注目されている核酸医薬において、高品質な原薬を安定的に確保することは製薬企業にとっても大きな課題である。本講演では、最近の核酸医薬原薬製造業界の動向と住友化学の核酸医薬製造への取り組みについて紹介する。
講演者プロフィール
1993年 京都大学大学院工学研究科修了、住友化学工業(株)(現住友化学(株))に入社し、有機合成研究所にて主に低分子医薬品のプロセス開発を担当。1999年から2年間の 米国留学(UCSB)を経て、2005年より事業部にて医薬原薬・中間体の営業および核酸医薬製造の事業開発に従事。2021年1月より健康・農業関連事業研究所にて核酸医薬のプロセス開発および基盤技術開発を担当し、現在に至る。
医薬品産業におけるプロセス化学者の使命
アステラス製薬(株) 製薬技術本部 原薬研究所 次長 家田 成 |
今日、医薬品産業を取り巻く環境は大きく変化しており、これによってプロセス化学者の役割が影響を受けることは必定である。このような現状を踏まえ、医薬品産業におけるプロセス化学者の使命について考察する。
講演者プロフィール
1989年3月、名古屋大学大学院理学研究科博士前期課程修了。旧藤澤薬品工業(株)入社(現アステラス製薬(株))。工業化第1研究所に所属し、医薬品原薬のプロセス開発に従事。2011年4月,合成技術研究所技術開発研究室長。2014年4月アステラスファーマテック(株)高萩技術センター長。2016年4月合成技術研究所長。2020年4月より原薬研究所次長として現在に至る。
今日、医薬品産業を取り巻く環境は大きく変化しており、これによってプロセス化学者の役割が影響を受けることは必定である。このような現状を踏まえ、医薬品産業におけるプロセス化学者の使命について考察する。
講演者プロフィール
1989年3月、名古屋大学大学院理学研究科博士前期課程修了。旧藤澤薬品工業(株)入社(現アステラス製薬(株))。工業化第1研究所に所属し、医薬品原薬のプロセス開発に従事。2011年4月,合成技術研究所技術開発研究室長。2014年4月アステラスファーマテック(株)高萩技術センター長。2016年4月合成技術研究所長。2020年4月より原薬研究所次長として現在に至る。
バイオ医薬品及び細胞・遺伝子治療製品に関するEnd to End CDMOサービスの紹介
AGC(株) AGCバイオロジクス BD 日本担当 マネージャー 須山 研吾 |
AGC Biologicsは、動物細胞と微生物を用いたバイオ医薬品から細胞及び遺伝子治療製品の製造まで幅広いモダリティを扱うグローバルCDMOである。
本講演では、当社が新たに買収した欧州及び米国における細胞・遺伝子治療薬製造工場に関する紹介を交えつつ、AGC Biologicsにおけるグローバルで統一されたEnd to EndのCDMOサービスを紹介する。
講演者プロフィール
2010年東北大学大学院農学研究科博士課程修了。同年バイオ系メーカーにて研究開発、国内外の営業、事業開発に従事。2021年AGC(株)入社。AGCバイオロジクス BD日本担当マネジャーとして、バイオ医薬品CDMO事業の事業開発を推進中。
AGC Biologicsは、動物細胞と微生物を用いたバイオ医薬品から細胞及び遺伝子治療製品の製造まで幅広いモダリティを扱うグローバルCDMOである。
本講演では、当社が新たに買収した欧州及び米国における細胞・遺伝子治療薬製造工場に関する紹介を交えつつ、AGC Biologicsにおけるグローバルで統一されたEnd to EndのCDMOサービスを紹介する。
講演者プロフィール
2010年東北大学大学院農学研究科博士課程修了。同年バイオ系メーカーにて研究開発、国内外の営業、事業開発に従事。2021年AGC(株)入社。AGCバイオロジクス BD日本担当マネジャーとして、バイオ医薬品CDMO事業の事業開発を推進中。
クライオEMデータのAI測定 ~医薬品開発への応用~
理化学研究所 放射光科学研究センター 生体機構研究グループ グループディレクター 米倉 功治 |
タンパク質や薬剤候補分子の複雑な立体構造の解明に、クライオ電子顕微鏡法は極めて有用である。講演では、その代表的な手法である実像からの単粒子解析と微小結晶からの電子線三次元結晶構造解析のAI自動測定を活用した高精度かつ高分解能の構造解析について紹介する。
講演者プロフィール
1997年東京工業大学大学院バイオサイエンス研究科博士課程終了(博士(理学))。同年4月松下電器国際研究所リサーチアソシエイト、同年10月より科学技術振興機構(JST)ERATOプロトニックナノマシンプロジェクト研究員、同プロジェクト形態変換グループグループリーダー、2002年大阪大学生命機能研究科助手、2004年カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF) Keck fellowを経て、2008年より理化学研究所放射光科学総合研究センター米倉生体機構研究室准主任研究員、主任研究員。現在同利用技術開拓研究部門生体機構研究グループグループディレクター、2020年より東北大学多元物質科学研究所・教授を兼務。
タンパク質や薬剤候補分子の複雑な立体構造の解明に、クライオ電子顕微鏡法は極めて有用である。講演では、その代表的な手法である実像からの単粒子解析と微小結晶からの電子線三次元結晶構造解析のAI自動測定を活用した高精度かつ高分解能の構造解析について紹介する。
講演者プロフィール
1997年東京工業大学大学院バイオサイエンス研究科博士課程終了(博士(理学))。同年4月松下電器国際研究所リサーチアソシエイト、同年10月より科学技術振興機構(JST)ERATOプロトニックナノマシンプロジェクト研究員、同プロジェクト形態変換グループグループリーダー、2002年大阪大学生命機能研究科助手、2004年カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF) Keck fellowを経て、2008年より理化学研究所放射光科学総合研究センター米倉生体機構研究室准主任研究員、主任研究員。現在同利用技術開拓研究部門生体機構研究グループグループディレクター、2020年より東北大学多元物質科学研究所・教授を兼務。
ペプチド医薬品原薬製造におけるプロセス開発
日産化学(株) 物質科学研究所 合成研究部 医薬プロセスグループ 主席 西澤 直城 |
ペプチド性医薬品は数残基から数十残基以上の様々な鎖長と修飾構造を有し、製造法は固相法、液相法、遺伝子組み換え、それらを組み合わせた方法と多岐にわたる。本講演ではペプチド医薬品の化学的製造法の全体像とプロセス開発検討例を紹介する。
講演者プロフィール
1997年京都薬科大学修士課程修了。同年武田薬品工業(株)入社。開拓(第一)研究所、化学研究所にてペプチド性医薬品創製研究に従事。2017年京都薬科大学にて薬学博士を取得。同年Axcelead Drug Discovery Partners(株)に移籍し、ペプチドPJをリード。2018年より日産化学(株)物質科学研究所にてペプチド製造技術開発及び製造研究を担当し、現在に至る。
ペプチド性医薬品は数残基から数十残基以上の様々な鎖長と修飾構造を有し、製造法は固相法、液相法、遺伝子組み換え、それらを組み合わせた方法と多岐にわたる。本講演ではペプチド医薬品の化学的製造法の全体像とプロセス開発検討例を紹介する。
講演者プロフィール
1997年京都薬科大学修士課程修了。同年武田薬品工業(株)入社。開拓(第一)研究所、化学研究所にてペプチド性医薬品創製研究に従事。2017年京都薬科大学にて薬学博士を取得。同年Axcelead Drug Discovery Partners(株)に移籍し、ペプチドPJをリード。2018年より日産化学(株)物質科学研究所にてペプチド製造技術開発及び製造研究を担当し、現在に至る。
革新的モダリティによる次世代バイオ医薬品開発
アステラス製薬(株) 部長 プライマリ・フォーカス・リード(Blindness & Beyond) 鈴木 丈太郎 |
アステラス製薬は、Focus Areaアプローチに基づく研究開発を通じ、革新的なバイオロジーやモダリティの組み合わせにより可能となる、アンメットメディカルニーズの高い疾患の克服を目指している。多能性幹細胞を用いた細胞治療に代表される新たなモダリティによる研究開発の「今」を紹介する。
講演者プロフィール
2000年、アステラス製薬(旧山之内製薬)入社。研究部門に所属し、2007年から2年間、米国Salk Instituteにて再生研究に従事。研究ユニット長、製品戦略部などを経て、2019年よりPrimary Focus Lead, Blindness & Beyondとして、細胞・遺伝子治療を用いた感覚器領域の研究開発戦略をリードしている。
アステラス製薬は、Focus Areaアプローチに基づく研究開発を通じ、革新的なバイオロジーやモダリティの組み合わせにより可能となる、アンメットメディカルニーズの高い疾患の克服を目指している。多能性幹細胞を用いた細胞治療に代表される新たなモダリティによる研究開発の「今」を紹介する。
講演者プロフィール
2000年、アステラス製薬(旧山之内製薬)入社。研究部門に所属し、2007年から2年間、米国Salk Instituteにて再生研究に従事。研究ユニット長、製品戦略部などを経て、2019年よりPrimary Focus Lead, Blindness & Beyondとして、細胞・遺伝子治療を用いた感覚器領域の研究開発戦略をリードしている。
次世代のがん治療法 ~ウイルス療法の最前線~
東京大学医科学研究所 先端医療研究センター 先端がん治療分野 教授 藤堂 具紀 |
日本初のウイルス療法薬が悪性神経膠腫に承認された。がん治療用ウイルスは遺伝子工学的にウイルスゲノムが設計され、がん細胞ではよく増えても正常細胞では全く増えない。がん幹細胞をも殺し、抗がん免疫を強く惹起する。全てのがんに応用可能なウイルス療法はがん医療に革命をもたらす。
講演者プロフィール
1985年東京大学医学部医学科卒業。1990年独エアランゲン・ニュールンベルグ大学、1995年米ジョージタウン大学、1998年同 助教授、2000年米ハーバード大学マサチューセッツ総合病院助教授、2003年東京大学医学部講師、2008年東京大学大学院医学系研究科特任教授。2011年から東京大学医科学研究所先端がん治療分野教授。日本癌学会理事、日本脳腫瘍学会理事。脳神経外科医として、30年以上脳腫瘍の新規治療法開発をテーマに研究を行ってきた。1995年から、がん細胞でのみで複製する遺伝子組換えウイルスを人工的に作製してがん治療に用いる「ウイルス療法」の開発を行っている。アカデミア主導で発明から非臨床試験、治験製剤製造、最終治験まで実践し、2021年に日本初のウイルス療法製品の承認を実現させた。著書に「がん治療革命 ウイルスでがんを治す」(文春新書)など。
日本初のウイルス療法薬が悪性神経膠腫に承認された。がん治療用ウイルスは遺伝子工学的にウイルスゲノムが設計され、がん細胞ではよく増えても正常細胞では全く増えない。がん幹細胞をも殺し、抗がん免疫を強く惹起する。全てのがんに応用可能なウイルス療法はがん医療に革命をもたらす。
講演者プロフィール
1985年東京大学医学部医学科卒業。1990年独エアランゲン・ニュールンベルグ大学、1995年米ジョージタウン大学、1998年同 助教授、2000年米ハーバード大学マサチューセッツ総合病院助教授、2003年東京大学医学部講師、2008年東京大学大学院医学系研究科特任教授。2011年から東京大学医科学研究所先端がん治療分野教授。日本癌学会理事、日本脳腫瘍学会理事。脳神経外科医として、30年以上脳腫瘍の新規治療法開発をテーマに研究を行ってきた。1995年から、がん細胞でのみで複製する遺伝子組換えウイルスを人工的に作製してがん治療に用いる「ウイルス療法」の開発を行っている。アカデミア主導で発明から非臨床試験、治験製剤製造、最終治験まで実践し、2021年に日本初のウイルス療法製品の承認を実現させた。著書に「がん治療革命 ウイルスでがんを治す」(文春新書)など。
次世代型CAR-T細胞療法の開発
愛知県がんセンター 研究所 腫瘍免疫応答研究分野 分野長 籠谷 勇紀 |
CAR-T細胞療法は一部の血液がんに対して高い治療効果を示したが、長期観察では再発率が高く、治療効果の持続性という点で未だ不十分である。CAR-T細胞製造の工程で遺伝子レベルの改変を行うことが可能で、治療効果や安全性向上への応用が進められている。本講演ではこれまでの主な研究成果を俯瞰しながら、今後の研究開発に向けたポイントについて議論したい。
講演者プロフィール
2007年東京大学医学部卒業。2013年同大学院医学系研究科にて博士(医学)取得後、2014年よりPrincess Margaret Cancer Centre (カナダ・トロント)においてがん免疫療法の基礎研究に従事。2019年10月より現職。CAR-T細胞療法を中心としたがん免疫療法の基礎・臨床橋渡し研究に取り組んでいる。
CAR-T細胞療法は一部の血液がんに対して高い治療効果を示したが、長期観察では再発率が高く、治療効果の持続性という点で未だ不十分である。CAR-T細胞製造の工程で遺伝子レベルの改変を行うことが可能で、治療効果や安全性向上への応用が進められている。本講演ではこれまでの主な研究成果を俯瞰しながら、今後の研究開発に向けたポイントについて議論したい。
講演者プロフィール
2007年東京大学医学部卒業。2013年同大学院医学系研究科にて博士(医学)取得後、2014年よりPrincess Margaret Cancer Centre (カナダ・トロント)においてがん免疫療法の基礎研究に従事。2019年10月より現職。CAR-T細胞療法を中心としたがん免疫療法の基礎・臨床橋渡し研究に取り組んでいる。
新たな医薬モダリティ”ミトコンドリア“ ~生命にエネルギーを~
ルカ・サイエンス(株) 取締役社長 CEO サイ リック |
最新の研究で、損傷した組織に機能的なミトコンドリアを供給することが細胞の活性化を刺激し正常な機能を回復するのに役立つとわかっている。LUCA Scienceは独自の技術を使用して高機能ミトコンドリア剤の革新的なプラットフォームを開発している。
講演者プロフィール
14年間の製薬研究開発の経験を持つ外科医
元MSDKKJapanの執行役員
最新の研究で、損傷した組織に機能的なミトコンドリアを供給することが細胞の活性化を刺激し正常な機能を回復するのに役立つとわかっている。LUCA Scienceは独自の技術を使用して高機能ミトコンドリア剤の革新的なプラットフォームを開発している。
講演者プロフィール
14年間の製薬研究開発の経験を持つ外科医
元MSDKKJapanの執行役員
ミトコンドリアの機能低下を検知し抑制する分子機構
大阪大学大学院 理学研究科 教授 石原 直忠 |
ミトコンドリアの機能低下は神経変性疾患・代謝疾患・心機能不全等の様々な病態で経年的にしばしば観察される。病態で見られる多様なミトコンドリアの構造変化が、様々な細胞応答を惹起しミトコンドリアと細胞の機能維持に関与することが明らかになりつつある。
講演者プロフィール
1993年九州大学理学部生物学科 卒業、1998年九州大学医学系研究科にてミトコンドリアの生化学研究で博士(理学)取得。その後、基礎生物学研究所・九州大学・東京医科歯科大学でのオートファジーおよびミトコンドリアの膜ダイナミクスの研究活動を経て、2010年久留米大学 分子生命科学研究所 教授。2018年より現職(大阪大学理学研究科 教授)。2020年より(一社) 日本ミトコンドリア学会 理事長。
ミトコンドリアの機能低下は神経変性疾患・代謝疾患・心機能不全等の様々な病態で経年的にしばしば観察される。病態で見られる多様なミトコンドリアの構造変化が、様々な細胞応答を惹起しミトコンドリアと細胞の機能維持に関与することが明らかになりつつある。
講演者プロフィール
1993年九州大学理学部生物学科 卒業、1998年九州大学医学系研究科にてミトコンドリアの生化学研究で博士(理学)取得。その後、基礎生物学研究所・九州大学・東京医科歯科大学でのオートファジーおよびミトコンドリアの膜ダイナミクスの研究活動を経て、2010年久留米大学 分子生命科学研究所 教授。2018年より現職(大阪大学理学研究科 教授)。2020年より(一社) 日本ミトコンドリア学会 理事長。
● 座長:協和キリン(株) 小池 正道
同時通訳付 日/英
血液脳関門通過型ヘテロ2本鎖核酸
東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 脳神経病態学分野(脳神経内科) 教授 横田 隆徳 |
ヘテロ2本鎖核酸はアンチセンス核酸の主鎖と、主鎖に相補的なRNAにリガンド結合した新規核酸医薬である。最近、静脈投与で血液脳関門を越え、脳脊髄の任意の遺伝子発現調節が可能となって血液脳関門通過型ヘテロ2本鎖核酸を開発した。
講演者プロフィール
1984年東京医科歯科大学医学部卒業、米国バーナム研究所・米国バック神経変性疾患研究所リサーチフェロウ。2000年より東京医科歯科大学 神経内科講師、助教授、准教授を経て2014年8月より現職。Oligonucleotide Therapeutics Society、日本神経学会、日本神経免疫学会の理事他評議員を数多く務める。日本核酸医薬学会会長。専門は神経内科学、神経生理学的検査学、遺伝子治療学(核酸医薬)である。
ヘテロ2本鎖核酸はアンチセンス核酸の主鎖と、主鎖に相補的なRNAにリガンド結合した新規核酸医薬である。最近、静脈投与で血液脳関門を越え、脳脊髄の任意の遺伝子発現調節が可能となって血液脳関門通過型ヘテロ2本鎖核酸を開発した。
講演者プロフィール
1984年東京医科歯科大学医学部卒業、米国バーナム研究所・米国バック神経変性疾患研究所リサーチフェロウ。2000年より東京医科歯科大学 神経内科講師、助教授、准教授を経て2014年8月より現職。Oligonucleotide Therapeutics Society、日本神経学会、日本神経免疫学会の理事他評議員を数多く務める。日本核酸医薬学会会長。専門は神経内科学、神経生理学的検査学、遺伝子治療学(核酸医薬)である。
中外製薬の中分子創薬
中外製薬(株) 研究本部 執行役員 研究本部長 飯倉 仁 |
中分子は、抗体のような高分子と分子量500程度の分子量を持つ低分子の中間的な分子量を有し、抗体創薬でも低分子創薬でも困難な創薬を実現できる新たなモダリティとして注目を集めている。本演題では、中外製薬の中分子創薬の取り組みを発表する。
講演者プロフィール
1998年3月東京大学大学院理学系研究科化学専攻博士課程修了(物理有機化学講座・中村栄一教授)。2000年中外製薬(株)に入社、研究本部(創薬化学研究部)に所属し、一貫して低分子創薬および中分子創薬技術開発に従事。2015年から2年間はChugai Pharmaceutical USAにて早期臨床開発に従事、2017年に研究本部に復帰して創薬化学研究部長、2021年から研究本部長を担当し、現在に至る。
中分子は、抗体のような高分子と分子量500程度の分子量を持つ低分子の中間的な分子量を有し、抗体創薬でも低分子創薬でも困難な創薬を実現できる新たなモダリティとして注目を集めている。本演題では、中外製薬の中分子創薬の取り組みを発表する。
講演者プロフィール
1998年3月東京大学大学院理学系研究科化学専攻博士課程修了(物理有機化学講座・中村栄一教授)。2000年中外製薬(株)に入社、研究本部(創薬化学研究部)に所属し、一貫して低分子創薬および中分子創薬技術開発に従事。2015年から2年間はChugai Pharmaceutical USAにて早期臨床開発に従事、2017年に研究本部に復帰して創薬化学研究部長、2021年から研究本部長を担当し、現在に至る。
mRNA技術を用いた次世代免疫療法
BioNTech SE Business Alliances, Vice President, Kissel Holger |
講演者プロフィール
講演者プロフィール
● 座長:中外製薬(株) 山田 尚文
※BioNTech SEのHolger様は、渡航不可によりビデオ講演となりました。(2022/7/11時点)
同時通訳付 日/英
革新的創薬の実現にむけて ~日本における創薬エコシステムの構築~
武田薬品工業(株) 湘南ヘルスイノベーションパーク ジェネラルマネジャー 藤本 利夫 |
日本のバイオテク産業はその潜在力を生かし切れていない。産業の集積が進んでいないことが一つの原因である。人材、技術、資本が集積し、大学、ベンチャー、企業が共創するエコシステムを日本で構築する試みとして湘南アイパークをご紹介する。
講演者プロフィール
1994年 京都大学 医学部卒 医師、2009年 神戸大学大学院 経営学修士MBA
京都大学 呼吸器外科およびその関連病院を経て、ドイツ ルアードランドクニック、フライブルグ大学 胸部外科 助手、米国メイヨークリニック 一般胸部外科 臨床フェロー、2005年 静岡市立病院呼吸器外科の医長として勤務。06-17年 日本イーライリリー(株)にて研究開発本部長執行役員、研究開発本部担当、副社長を歴任。17年12月、武田薬品工業(株) 湘南ヘルスイノベーションパークのジェネラルマネジャーに着任、21年1月より同社GCA グローバルパブリックアフェアーズ ヘッドを兼務
日本のバイオテク産業はその潜在力を生かし切れていない。産業の集積が進んでいないことが一つの原因である。人材、技術、資本が集積し、大学、ベンチャー、企業が共創するエコシステムを日本で構築する試みとして湘南アイパークをご紹介する。
講演者プロフィール
1994年 京都大学 医学部卒 医師、2009年 神戸大学大学院 経営学修士MBA
京都大学 呼吸器外科およびその関連病院を経て、ドイツ ルアードランドクニック、フライブルグ大学 胸部外科 助手、米国メイヨークリニック 一般胸部外科 臨床フェロー、2005年 静岡市立病院呼吸器外科の医長として勤務。06-17年 日本イーライリリー(株)にて研究開発本部長執行役員、研究開発本部担当、副社長を歴任。17年12月、武田薬品工業(株) 湘南ヘルスイノベーションパークのジェネラルマネジャーに着任、21年1月より同社GCA グローバルパブリックアフェアーズ ヘッドを兼務
アステラスが挑むインテリジェンス創薬の最前線 ~Mahol-A-Baの実力~
アステラス製薬(株) 開発研究部門 ディスカバリーインテリジェンス 所長 田端 健司 |
アステラスはフォーカスエリア・アプローチ戦略として、iPS細胞を用いた疾患とバイオロジ―の関連性解明に取り組んでいる。 Mahol-A-Baは、AI/ロボティクスを駆使したiPS細胞創薬プラットフォームであり、人の熟練技を超越する「Speed & Quality」を実現し、その実力について紹介する。
講演者プロフィール
1995年、旧藤沢薬品工業(株)に入社、以降、臨床薬物動態研究に従事し、2005年のアステラス製薬発足を機会に創薬研究に携わる。2010年から1年間カリフォルニア大サンフランシスコ校へ留学。2014年から薬物動態研究所長、モダリティ研究所長の要職を歴任し、2022年4月より現職。博士(薬学)、 日本薬物動態学会フェロー。学術団体では、薬学研究奨励財団理事、バイオ産業情報化コンソーシアム副会長、日本医療研究開発機構プロジェクトオフィサーを務める。
アステラスはフォーカスエリア・アプローチ戦略として、iPS細胞を用いた疾患とバイオロジ―の関連性解明に取り組んでいる。 Mahol-A-Baは、AI/ロボティクスを駆使したiPS細胞創薬プラットフォームであり、人の熟練技を超越する「Speed & Quality」を実現し、その実力について紹介する。
講演者プロフィール
1995年、旧藤沢薬品工業(株)に入社、以降、臨床薬物動態研究に従事し、2005年のアステラス製薬発足を機会に創薬研究に携わる。2010年から1年間カリフォルニア大サンフランシスコ校へ留学。2014年から薬物動態研究所長、モダリティ研究所長の要職を歴任し、2022年4月より現職。博士(薬学)、 日本薬物動態学会フェロー。学術団体では、薬学研究奨励財団理事、バイオ産業情報化コンソーシアム副会長、日本医療研究開発機構プロジェクトオフィサーを務める。
RNA編集技術と新たな核酸医薬
福岡大学 理学部 化学科 准教授 福田 将虎 |
RNA編集は、ゲノム編集よりもオフターゲットリスクの低い遺伝子改変・制御技術であり、近年開発されたRNA編集核酸は、RNA塩基置換を原理とする新たな核酸医薬になり得る。本講演では、RNA編集技術と核酸医薬への応用について紹介する。
講演者プロフィール
2000年3月、関西学院大学理学部物理学科卒業。2007年、京都大学大学院エネルギー科学研究科で学位を取得後、博士研究員、特定助教を経て、2010年より福岡大学理学部助教。RNA編集に関する研究に従事し、RNA編集技術の基盤的方法論及びRNA編集核酸を開発。2018年より福岡大学理学部准教授。2020年、RNA編集技術を基盤とした医薬品開発を趣旨として、福岡大学発ベンチャー企業 (株)FRESTを設立。現在に至る。
RNA編集は、ゲノム編集よりもオフターゲットリスクの低い遺伝子改変・制御技術であり、近年開発されたRNA編集核酸は、RNA塩基置換を原理とする新たな核酸医薬になり得る。本講演では、RNA編集技術と核酸医薬への応用について紹介する。
講演者プロフィール
2000年3月、関西学院大学理学部物理学科卒業。2007年、京都大学大学院エネルギー科学研究科で学位を取得後、博士研究員、特定助教を経て、2010年より福岡大学理学部助教。RNA編集に関する研究に従事し、RNA編集技術の基盤的方法論及びRNA編集核酸を開発。2018年より福岡大学理学部准教授。2020年、RNA編集技術を基盤とした医薬品開発を趣旨として、福岡大学発ベンチャー企業 (株)FRESTを設立。現在に至る。
医薬品開発の加速化を指向した田辺三菱製薬のCMC戦略
田辺三菱製薬(株) サプライチェーン本部 製品技術研究所長 杉本 昌陽 |
田辺三菱製薬のCMC研究は、原薬、製剤、分析の専門機能軸からモダリティ製品毎のマネジメント体制へと移行するとともに、生産工場のある小野田事業所内に新棟を建設し、CMC研究と生産との連携体制を強化することによって、研究開発および上市のスピードアップを図っている。
講演者プロフィール
1992年3月に京都大学大学院農学研究科修士課程を修了し、田辺製薬(株)(現田辺三菱製薬(株))に入社。約20年間、主に経口固形製剤の研究開発やCMCプロジェクトマネジメントに関わる業務に従事した後、コーポレート部門、CMC企画部門等での企画管理業務を経験し、現在に至る。
田辺三菱製薬のCMC研究は、原薬、製剤、分析の専門機能軸からモダリティ製品毎のマネジメント体制へと移行するとともに、生産工場のある小野田事業所内に新棟を建設し、CMC研究と生産との連携体制を強化することによって、研究開発および上市のスピードアップを図っている。
講演者プロフィール
1992年3月に京都大学大学院農学研究科修士課程を修了し、田辺製薬(株)(現田辺三菱製薬(株))に入社。約20年間、主に経口固形製剤の研究開発やCMCプロジェクトマネジメントに関わる業務に従事した後、コーポレート部門、CMC企画部門等での企画管理業務を経験し、現在に至る。
第一三共が取り組む創薬研究におけるDX推進
第一三共(株) 研究開発本部 研究統括部 創薬化学研究所長 青木 一真 |
第一三共 創薬化学研究所では、メディシナルケミストが自らの手でデータ駆動型創薬の仕組みを構築し、創薬化学研究の効率化と生産性向上に結実しつつある。どのように研究所に浸透させてきたか、この数年間のDX推進への取り組みを紹介させて頂く。
講演者プロフィール
1994年3月 東京大学大学院薬学系研究科博士課程修了後、MIT留学。1996年 東京大学薬学部助手。1998年7月 第一三共(旧三共)(株)に中途入社。創薬化学研究所に所属し、メディシナルケミストリーに従事。2019年4月より創薬化学研究所を担当し、現在に至る。
第一三共 創薬化学研究所では、メディシナルケミストが自らの手でデータ駆動型創薬の仕組みを構築し、創薬化学研究の効率化と生産性向上に結実しつつある。どのように研究所に浸透させてきたか、この数年間のDX推進への取り組みを紹介させて頂く。
講演者プロフィール
1994年3月 東京大学大学院薬学系研究科博士課程修了後、MIT留学。1996年 東京大学薬学部助手。1998年7月 第一三共(旧三共)(株)に中途入社。創薬化学研究所に所属し、メディシナルケミストリーに従事。2019年4月より創薬化学研究所を担当し、現在に至る。
リアルワールドデータに基づくドラッグリポジショニング
京都大学大学院 薬学研究科 生体機能解析学分野 教授 金子 周司 |
最近、有害事象の自発報告やレセプトなど大量の実臨床データが入手可能になり、これを解析することで疾患の発症に影響する併用薬等を発見することが可能になった。本講演ではこれまでに発表したいくつかの例を示しつつその研究ストラテジを紹介する。
講演者プロフィール
1980年京都大学薬学部卒業、1985年薬学博士、富山医科薬科大学助手、京都大学薬学部助手、同助教授を経て2004年より現職。1993年よりライフサイエンス辞書プロジェクト代表。専門は中枢神経薬理学、ことに中枢性鎮痛薬。2015年頃より現在の情報薬理学研究プロジェクトを開始。
最近、有害事象の自発報告やレセプトなど大量の実臨床データが入手可能になり、これを解析することで疾患の発症に影響する併用薬等を発見することが可能になった。本講演ではこれまでに発表したいくつかの例を示しつつその研究ストラテジを紹介する。
講演者プロフィール
1980年京都大学薬学部卒業、1985年薬学博士、富山医科薬科大学助手、京都大学薬学部助手、同助教授を経て2004年より現職。1993年よりライフサイエンス辞書プロジェクト代表。専門は中枢神経薬理学、ことに中枢性鎮痛薬。2015年頃より現在の情報薬理学研究プロジェクトを開始。
再生医療 産業化に向けた住友ファーマの挑戦
住友ファーマ(株) 代表取締役 専務執行役員 経営企画、再生・細胞医薬事業推進担当 木村 徹 |
住友ファーマでは再生医療や細胞医薬を3つの研究重点分野の一つとして注力している。本格的に取組み10年を経て、iPS細胞を使ったプロジェクトが治験段階に入ってきたのと同時に細胞製品では米国で承認を取れたものも出てきた。弊社の現状と今後の方向性についてご紹介したい。
講演者プロフィール
1989年3月京都大学大学院理学研究科修了(理学博士)。同年4月住友化学工業(当時)入社。住友製薬(当時)を経て大日本住友製薬(現住友ファーマ)。新入社員時代の担当テーマが神経栄養因子による中枢神経の保護や軸索再生の研究であったことより神経再生の研究に携わることに。1995年からはセマフォリン阻害剤の探索とそれを用いた脊髄損傷治療の研究をはじめる。2013年に事業戦略部長としてiPS細胞を用いた再生医療の本格的に取り組む組織として、再生・細胞医薬事業推進室を立ち上げ室長に就任。会社の重点研究領域の一つに。2015年執行役員、2016年取締役。2021年より代表取締役専務執行役員。様々な業務を担当しつつも再生医療の研究については一貫して関わってきた。
住友ファーマでは再生医療や細胞医薬を3つの研究重点分野の一つとして注力している。本格的に取組み10年を経て、iPS細胞を使ったプロジェクトが治験段階に入ってきたのと同時に細胞製品では米国で承認を取れたものも出てきた。弊社の現状と今後の方向性についてご紹介したい。
講演者プロフィール
1989年3月京都大学大学院理学研究科修了(理学博士)。同年4月住友化学工業(当時)入社。住友製薬(当時)を経て大日本住友製薬(現住友ファーマ)。新入社員時代の担当テーマが神経栄養因子による中枢神経の保護や軸索再生の研究であったことより神経再生の研究に携わることに。1995年からはセマフォリン阻害剤の探索とそれを用いた脊髄損傷治療の研究をはじめる。2013年に事業戦略部長としてiPS細胞を用いた再生医療の本格的に取り組む組織として、再生・細胞医薬事業推進室を立ち上げ室長に就任。会社の重点研究領域の一つに。2015年執行役員、2016年取締役。2021年より代表取締役専務執行役員。様々な業務を担当しつつも再生医療の研究については一貫して関わってきた。