

概要
前回2022年6月開催のプログラム一覧

Hondaにおける航空用パワーユニット開発への挑戦
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(株)本田技術研究所 先進パワーユニット・エネルギー研究所 兼 本田技研工業(株) 航空エンジン事業部 フェロー 輪嶋 善彦 |
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Hondaは、1986年よりジェットエンジン開発に取り組み、GE社と共同開発したHF120は現在HondaJetに搭載され、市場からの信頼を勝ち取った。次の挑戦は、Hondaの電動化技術を活かした“ガスタービン・ハイブリッドシステム”の創造。Hondaが開発する“eVTOL” に実装し安全性や環境性・利便性に優れた新たなモビリティエコシステムを実現させ、“生活の可能性が拡がる喜び” を提供する。
<講演者プロフィール>
1987年 本田技研工業(株)入社。本田技術研究所 和光研究センターに配属後、自動車の軽量化研究を担当。1990年から航空機エンジンの研究開発に従事。2003年 HondaJet実験機に自社開発エンジンHF118-2を搭載し、Honda単独での初飛行に成功。2013年 GEとの共同開発によるHF120のFAA型式認定を取得し、念願の航空エンジン事業への参入を果たす。2015年 航空機エンジンR&Dセンター 執行役員に就任。2020年 先進パワーユニット・エネルギー研究所 兼 本田技研工業 航空エンジン事業部 フェローに就任。現在に至る。
トヨタが今、改めて取り組むTPS(トヨタ生産方式)の展開
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トヨタ自動車(株) TPS本部 本部長 尾上 恭吾 |
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トヨタはTPS(トヨタ生産方式)を生産現場を中心に展開することにより、企業体質を強くしてきた。近年、事技系職場へのTPS展開を本格化させ、事務部門の生産性向上、技術開発のリードタイム短縮等に効果を出し始めた。TPSが真の意味で企業の経営哲学として機能し始めた。TPS展開による更なる競争力強化と、変化に柔軟な対応が出来る企業体質の構築について、当社の事例をもとに紹介する。
<講演者プロフィール>
1985年3月、早稲田大学卒業。トヨタ自動車(株)に入社。
元町工場の生産現場にてトヨタでのキャリアをスタート。
1995年より生産調査部にて、大野耐一氏の最後の直弟子林南八氏からトヨタ生産方式を叩き込まれる。
通算16年の北米勤務では、北米生産工場の工場長や米人社長補佐を経験、2018年より生産調査部部長、TPS本部領域長、副本部長を経て現在に至る。
ソニーのモビリティに対する取り組み
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ソニーグループ(株) 常務 AIロボティクスビジネス担当 AIロボティクスビジネスグループ 部門長 川西 泉 |
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CES 2020 にて初披露したソニーのモビリティプロジェクト ”VISION-S” の経緯について、また、モビリティの進化に対するソニーの考え方や取り組み、プロトタイプ車両の概要、開発秘話、今後のチャレンジなど、ソニーが挑むクルマづくりについて紹介する。
<講演者プロフィール>
1986年ソニー入社。以後、プレイステーションやXperiaなどの商品開発に従事し、2014年、業務執行役員SVPに就任。
2016年よりAIロボティクスビジネスを担当。aiboの開発責任者のほか、ソニーのモビリティへの取り組みであるVISION-Sを担当。2021年6月、ソニーグループ常務、AIロボティクスビジネス担当に就任。
VRからメタバースへ
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東京大学 名誉教授/先端科学技術研究センター サービスVRプロジェクトリーダー 廣瀬 通孝 |
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昨今、メタバースが大きなブームになってきた。漠然と語られていたVRの未来が、明日の産業戦略に組み込まれようとしている。本講演では、メタバースと従来型VRとの決定的相違、現在欠けている議論など、技術的観点を中心に語ってみたい。
<講演者プロフィール>
没入型多面ディスプレイや触覚ディスプレイ、ウェアラブルコンピュータに関する研究開発などが専門。最近ではメディア・コンテンツ領域にも興味を持っている。日本学術会議連携会員、情報通信研究機構プログラムコーディネータ、日本機械学会、ヒューマンインタフェース学会評議員、日本VR学会理事、会長などを歴任。著書、講演多数。情報化月間推進会議議長表彰、東京テクノフォーラムゴールドメダル賞、大川出版賞など受賞。
デジタルで激変する新しいものづくりの世界
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日本マイクロソフト(株) 業務執行役員 エバンジェリスト 西脇 資哲 |
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人工知能、仮想現実などの最新テクノロジーがどのようにものづくりの現場に役立っているのか、その最前線の活用事例と取り組みについて紹介する。生産性向上だけではなく、どのように安全で自動化・自律化や、リモート対応をしているかに迫る。
<講演者プロフィール>
日本経済新聞でも紹介されたIT「伝道師」。IT業界の著名エバンジェリスト。エバンジェリストとはわかりやすく製品やサービス、技術を紹介する職種。現在はマイクロソフトにて多くの製品・サービスを伝え広めるエバンジェリスト。1990年代から企業システム、データベース、Java、インターネットのビジネスに関与し、1996年からオラクル社にてエバンジェリスト、2009年からはマイクロソフト社にてエバンジェリスト活動を継続。最新ITに係るプレゼンテーションやデモンストレーションに加え、ドローンやブロックチェーン・仮想通貨などのトレンドに関するプレゼンテーションも行っている。
コニカミノルタの環境経営 ~環境課題解決と事業成長の両立~
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コニカミノルタ(株) 執行役員 環境統括部長 高橋 壮模 |
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環境課題解決と企業成長を両立する当社の環境経営について、企画・開発、調達・生産、販売・サービスのサプライチェーン、ライフサイクル全体を視野に入れた実践事例とともに紹介する。更に、業種の枠を越えて参加企業が環境技術、ノウハウを共有・活用し、環境課題の解決を共創する「環境デジタルプラットフォーム」についても紹介する。
<講演者プロフィール>
岐阜県生まれ。
1987年小西六写真工業(現・コニカミノルタ)入社。研究開発業務に従事。
1999年から環境業務に従事、コニカミノルタグループの環境活動を推進。
2009年環境安全・品質管理グループリーダー(部長)、2014年環境推進部長、
2015年環境経営グループリーダー(部長)、
2019年グループ業務執行役員 サステナビリティ推進部長
2020年サステナビリティ統括部長を経て、2021年より現職。
デジタルを前提に現状を再構築する ~DXとソフトウェアファーストとアジャイルをまとめて考える~
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(株)デンソー 執行幹部 研究開発センター クラウドサービス開発部長 成迫 剛志 |
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近年、多くの企業がDX、ソフトウェアファースト、そしてアジャイルへ取り組んでいると思うが、この3つの単語が目的化してしまい、それぞれ個別の取り組みとなってしまっているケースがあるのではないだろうか?本講演ではこの3つをまとめて考える。
<講演者プロフィール>
明治大学経営学部卒業。日本IBMでのデーターベーススペシャリストの後、伊藤忠商事に転じ、オープンシステム化、正歴2000年対応やインターネット関連ビジネスの立ち上げなどに携わる。2005年に香港に駐在、伊藤忠商事のIT事業会社の社長に就任し、アジア地域のITビジネスを展開。帰国後はSAPジャパン、北京大学方正集団、ビットアイルエクイクスなど国内外のIT企業の役員を歴任し、2016年8月にデンソー入社。コネクティッドカー時代のIoT推進を担当し、2017年4月にデジタルイノベーション室を新設し、同室長に就任。2018年4月新設のMaaS開発部長を経て、2021年1月から執行幹部・クラウドサービス開発部長。
シスメックスが目指す「進化し続けるグローバルデジタルトランスフォーメーション」
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シスメックス(株) DX戦略推進本部長 川戸 真一 |
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血液検査や尿検査などの臨床検査分野におけるグローバルカンパニーとして、主要顧客である医療機関等に提供する製品・サービスおよびシスメックスグループのビジネスマネジメントをDXでどのように進化させていくか、当社が目指す方向性や具体的な取組み事例を中心に紹介する。
<講演者プロフィール>
1995年 東亞医用電子(株)(現シスメックス(株))入社。国内営業、EMEA地域統括拠点(ドイツ)で南欧・中近東地域のマーケティングを経験。
2007年に帰国後、事業戦略部門を経て、経営企画部門でグループの長期戦略および中期経営計画の策定に携わる。
2013年より米州地域統括拠点(シカゴ)の経営企画担当EVPとして、米州の成長戦略の推進、中南米現地法人の設立、試薬工場の拡張プロジェクトなどを担当する。
2017年に帰国。経営企画室長として、グループの長期戦略および中期経営計画の策定に加え、社内ビジネスプロセス改革を推進。2021年より現職。
ダイキン工業におけるグローバルものづくりを支えるサプライチェーンマネジメント
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ダイキン工業(株) 執行役員 グローバル調達 担当 竹内 牧男 |
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調達や生産などの情報システムが各地域や商品ごとにバラバラだった当社は、コロナ禍でのロックダウン(都市封鎖)で、2次・3次の供給元の様子が見えないなど、様々な課題が顕在化した。本講演では、これまでの空調事業の調達活動を紹介すると共に、当社が考えるこれからのサプライチェーンについて語る。
<講演者プロフィール>
1986年3月 三重大学卒業。1986年4月 ダイキン工業(株)に入社。設計部(現:商品開発部)に所属し、業務用エアコンの開発に従事。2015年6月 空調生産本部副本部長(商品開発担当)。2016年6月 執行役員就任。グローバル調達担当、空調生産本部副本部長(商品開発担当)委嘱。2020年6月より現職。

日本の医療機器開発の課題と今後の展望 ~日本の技術を、いのちのために。~
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国立循環器病研究センター 名誉所員 妙中 義之 |
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医療機器開発に対する国や地方機関による支援は約15年前から著しく強化され、エコシステムの構築が進みつつある。「いのちのために」日本の技術を活かす観点から、本講演では、医工・産学官連携のポイントや、これからの医療に求められることについて述べる。
<講演者プロフィール>
1976年 阪大医学部卒。同年同大第一外科入局。大阪厚生年金病院、大阪府立病院を経て、'80年 国立循環器病センター人工臓器部研究員。米国ユタ大、米国テキサス心臓研究所に留学。
帰国後、国立循環器病センター研究所 人工臓器部室長、部長を経て、'07年より研究所副所長。'10年から研究開発基盤センター長を併任、'17年に定年退職。30年にわたり最先端の人工肺、人工心臓開発に取組む。
'09年に「日本の技術をいのちのために委員会」を設立。ものづくり企業の製造技術を医療機器の開発に役立てる活動を支援し、幅広く提言活動を行っている。'15年から日本医療研究開発機構、医工連携事業化推進事業のプログラムスーパーバイザー。'20年から医療機器・ヘルスケアプロジェクトのプログラムディレクター。産学官連携功労者表彰、科学技術分野の文部科学大臣表彰など各賞受賞。
厚生労働省における医療機器行政
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厚生労働省 医薬・生活衛生局 医療機器審査管理課長 関野 秀人 |
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医療における診断や治療等の際に必要とする技術を産学官が協力して創り出したものが医療機器である。患者さんに必要な医療を適切に提供するには、医療機器そのものの品質、有効性及び安全性の担保が前提になる。必要な医療機器を迅速かつ適切に実用化につなげる観点から医療機器に関する厚生労働省の取組みを紹介する。
<講演者プロフィール>
1989年2月 厚生省(現厚生労働省)入省後、薬務局経済課、科学技術庁、在ナイジェリア日本国大使館、保険局医療課、審査管理課などを経て、2006年に総務課薬事企画官。その後、2009年に医療機器審査管理室長、2011年に医政局経済課医療機器政策室長。2014年以降、内閣府食品安全委員会事務局評価第一課長、医薬・生活衛生局食品基準課長、医薬安全対策課長、及び筑波大学医学医療系教授を経て、2021年10月より現職(医療機器審査管理課長)。
モノづくり革命 ~3Dプリンタで変わる「モノづくり」のプロセス改革とサプライチェーン~
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(株)ストラタシス・ジャパン 代表取締役社長 森 道明 |
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3Dプリンタは単なる試作用ツールを超えて、生産ラインのリスク管理や、治具などの内製化によるコスト削減、新たな発想での製品・サービスの提供など、様々な分野に取り入れられ、開発競争力強化や作業安全性確保、生産工程の最適化など、新たな付加価値を生み出す技術として活用が進んでいる。特に米国では、多くの企業で製造工程や保守の分野にまで活用が進み、経営戦略の一環として取り入れられている。また昨今の世界的に広がったサプライチェーン問題は、3Dデータを受け渡しすることで製造を継続できる3Dプリンタの活用で多くのリスクをコントロールすることが可能である。本講演では、3Dプリンタで変わる新たなモノづくりについて、具体的な活用事例を交えて紹介する。
<講演者プロフィール>
2020年10月より、(株)ストラタシス・ジャパンの代表取締役に就任。同社には2018年4月に営業部長として入社。2019年2月よりジャパン ヘッド ゼネラルマネージャーとして、ストラタシスの日本でのビジネス活動全般を統括。半導体、産業、通信、車載、コンシューマ市場におけるセールスとマーケティングで30年超の豊富な経験を活かし、業績拡大へ貢献。ストラタシスへの入社前はエクサ―・ジャパンのカントリー・マネージャーを務め、グローバルな半導体および電子部品サプライヤー、日本の有力ディストリビューターで多数の主要なマネジメント職を歴任。アジアと米国それぞれでの5年間の経歴を含め、多文化環境下でのビジネス経験を有する。東海大学で国際関係学学士号を取得。
製造業DXとAM(Additive Manufacturing)
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EOS Electro Optical Systems Japan(株) リージョナルマネージャー 橋爪 康晃 |
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あらゆるところでデジタル化が加速する世界で、製造業においても研究開発、製造、物流、アフターサービス、サプライチェーンやビジネスモデルにいたるまで、さまざまな領域でデジタル技術を用いた変革が進んでいる。この製造業のデジタル化からDXにおいてAMが果たす役割、効果について「AMは技術者だけの話ではない」という観点から紹介する。
<講演者プロフィール>
物流企業の情報システムプログラマとしてキャリアをスタート。システム開発での東南アジア駐在など経験。NTTデータエンジニアリングシステムズ(株)入社後は営業職として15年以上AM事業に携わっている。AM事業部長を務めた後、2017年9月よりEOS Electro Optical Systems Japan(株)のリージョナルマネージャーを務めている。
オリンパスのデジタルモノづくり ~「人のモノづくり」と「技術のモノづくり」の融合~
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オリンパス(株) 執行役員 製造担当役員 製造機能長 江口 和孝 |
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オリンパスでは「世界の人々の健康と安心、心の豊かさの実現」を経営理念とし、医療用内視鏡や処置具を世の中に提供している。現在、デジタルマニュファクチャリング戦略を掲げ、その中でIT領域とOT(オペレーションテクノロジー)領域両方のデジタル化の緊密な連携を進めている。個々の作業・個々の工程のデジタル化の事例紹介、また、IT領域へのデータ連携の事例を紹介する。
<講演者プロフィール>
1984年にオリンパス光学工業(株)(現オリンパス(株))に入社し、工場及び本部機能の品質部門で医療機器の新製品品質評価、苦情処理、品質保証体制の構築業務に従事。2002年にオリンパスヨーロッパに駐在し、医療サービスの修理技術のグローバルネットワーク、標準化の強化を推進。2016年に全社製造統括機能に異動し、現在に至る。
現場発で新価値を生み出す製造DX技術 ~開発と実装事例報告~
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ヤマハ発動機(株) 生産技術本部 設備技術部長 茨木 康充 |
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”廉価・汎用・横展開容易” この3つのコンセプトにこだわりDX技術の手の内化を進めてきた。この手の内化は製造現場のDX人財育成にも貢献し、社内教育を受けた人財が自ら課題解決の手段を考え、現場経験とのすり合わせから多くの新価値を生み出している。このプロセスを“Value Innovation Factory”と名付け進捗しており、本講演で活動を紹介する。
<講演者プロフィール>
1999年3月 慶應義塾大学大学院修士卒業 同年4月 ヤマハ発動機に入社 製造技術部門、海外生産企画部門を経て2007年より インドに駐在し事業企画業務に従事。 2013年日本帰任後、生産課長、SCM管理部門グループリーダーを経て2018年から製造DX技術開発に携わり、2019年より現職 設備技術部長
GEアビエーションにおけるサステナビリティへの取組み
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GEアビエーション 日本・韓国・ベトナム地区統括ゼネラルマネジャー 岡野 克也 |
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GEアビエーションは継続的なジェットエンジン技術革新によって、燃費向上、NOx削減を通じて航空業界における環境負荷軽減に貢献してきた。2050年ネットゼロCO2エミッションという高いハードルクリアに向けて、開発中の事例も含めてGEサステナビリティの旅路を紹介する。
<講演者プロフィール>
1992年3月、上智大学卒業。伊藤忠商事(株)に入社。航空宇宙部に配属。2000年7月、ゼネラル・エレクトリック・インターナショナル・インクに入社。アビエーション部門サービス営業部長に就任。2004年8月から2006年7月までGEアビエーションのシンシナティ本部に勤務。2008年7月、日本GEエンジンサービス(株)代表取締役社長に就任。2011年3月よりGEヘルスケア・ジャパン(株)に勤務。2013年10月、取締役ヘルスケア統括本部長に就任。2016年10月、(株)メディコン代表取締役社長に就任。2019年5月、GEアビエーション北アジアパシフィック地区統括ゼネラルマネジャーに就任。2021年2月より現職。

医療のパラダイムシフトとテルモが目指すイノベーション
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テルモ(株) DX推進室 室長 大森 真二 |
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テルモは創立100周年を迎えた2021年に「次の10年超を見据えた 5カ年成長戦略(GS26)」を発表した。加速する医療のパラダイムシフトに応えていくため、GS26でテルモが目指すイノベーションやデジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みを紹介する。
<講演者プロフィール>
1998年 応用化学専攻博士課程修了 博士(工学)。1998年 東京大学生産技術研究所 リサーチアソシエイト、2000年 ローレンス・バークレー国立研究所 客員研究員。2001年 ソニー(株) セミコンダクタネットワークカンパニー入社、2018年 同社 R&Dプラットフォーム 統括部長を歴任。2021年 テルモ(株)入社、現在DX推進室室長。
オムロンヘルスケアにおける技術開発と今後の展望
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オムロン ヘルスケア(株) 技術開発統轄部 統轄部長付 技術戦略担当 (兼) 要素技術開発部 部長 來海 雅俊 |
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「血圧は病院で測るもの」という時代の常識に対して家庭血圧計測の今日の普及をいかに実現したか?ここまでの当社の取組みを振り返ると共に、脳・心血管疾患の発症を未然に防ぐ「ゼロイベント」のビジョン実現に向けた今後の技術開発とそのポイントについて紹介する。
<講演者プロフィール>
1988年、オムロン(当時の立石電機)(株)に入社。以降、同社技術本部にて画像処理、人工知能、センシング等の技術開発に従事し、FA、交通、セキュリティの分野での新商品を創出。現在はオムロン ヘルスケア(株)にて、技術戦略策定、要素技術開発、知的財産管理を担当。
経済産業省が進めるカーボンニュートラル政策の取組みについて
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経済産業省 産業技術環境局 環境経済室 企画官 内野 泰明 |
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2050年カーボンニュートラルの目標実現にあたって、官民が炭素中立型の経済社会に向けた変革の全体像を共有し、新しい時代の成長を生み出すエンジンとしていく必要がある。経済産業省による気候変動政策の最新動向や今後の方向性について、製造業界に向けたカーボンニュートラルへの取組方法や支援策も交えながら、紹介する。
<講演者プロフィール>
平成16年、経済産業省入省。令和3年4月から現職。地球温暖化対策法、J-クレジット制度、カーボンニュートラルに向けた中小企業政策等を担当。
サステナブルなものづくりを考えてみませんか? ~企業と人のためのデジタル改革~
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富士通(株) シニアエバンジェリスト 武田 幸治 |
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点在するデジタルデータを最大限有効活用すると新しい何かが生まれる、、、この何かこそがデジタル改革である。VUCAの時代に企業は何をするのか?そして個人は何をするのか?いま改めてものづくり全体のプロセスを再点検してみませんか?新しい時代を切り拓くデジタル改革について、実践事例およびこれらを支えるテクノロジーについてわかりやすく紹介する。
<講演者プロフィール>
1988年 富士通へ入社。システムエンジニアとして富士通に入社し、黎明期のものづくりソリューションの立ち上げに尽力し、その後はものづくりのコンサルティングに従事。新たな自分への挑戦として、走り続けること、学び続けることをテーマに活動の場を移し、プロモーション、共創ビジネス推進、営業部門などを経て、現在は多彩な業務経験を活かし、デジタルビジネスの推進を中心にエバンジェリストとして講演活動など幅広く活躍中。
IBMが描くものづくり現場のデジタル技術最前線
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日本アイ・ビー・エム(株) テクノロジー事業本部 コグニティブ・アプリケーション事業部 Master Shaper 磯部 博史 |
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労働人口の減少が進む日本で、デジタル変革(DX)、さらにはカーボンニュートラルへの取り組みが急務となっている。本講演では、AI、IoT、ブロックチェーンなどのデジタル技術がものづくり現場をどのように変革するのか、最新事例を交えながら紹介する。
<講演者プロフィール>
2001年3月 東京工業大学 国際開発工学 修士課程 卒業
2001年4月 日本 IBM 入社後、ソフトウェア開発研究所にて、ITシステム管理製品(Tivoli)や設備保全管理製品(Maximo)のソフトウェア製品の開発を行う。
2008年に発表したIBM Smarter Planet構想以降では、ビルのエネルギー管理を中心としたSmarter Building ソリューション、都市の効率化を支援するSmarter Citiesソリューションの設計および開発をソリューション・アーキテクトとしてリードする。
現在、AIおよびIoTを活用した業界特化ソリューションを推進する製品部門のリード・ソリューション・アーキテクトを担当している。
宇宙科学ミッションを支える電気系技術の最前線
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(国研)宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 宇宙機応用工学研究系 教授 福田 盛介 |
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JAXA宇宙科学研究所が実施する宇宙科学ミッションを支える技術の中で、特に宇宙機搭載の電気系の話題について、アビオニクスやその上で動作させる画像処理、さらにはAIやニューロモーフィックなアプローチなどに対する取り組みを、実例を交えながら紹介する。
<講演者プロフィール>
1995年3月東京大学工学部電子工学科卒業。2000年3月同大学院博士課程修了。博士(工学)。2000年4月に文部科学省宇宙科学研究所に入所して以来、複数の科学衛星・探査機のシステム取りまとめや搭載機器の開発に従事。
耐放射線CMOS撮像素子(JAXA共同開発品)の放射線照射試験結果と将来の人工衛星搭載用への応用
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マッハコーポレーション(株) 執行役員(技術統括) 野口 一秀 |
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マッハコーポレーションは、JAXAと共同で耐放射線CMOS撮像素子(以下CISと略す)を開発した。本講演ではそのCISについて実施した放射線照射試験結果について報告する。更に将来の人工衛星搭載用を目標とした高性能CISの開発とそのCISを使用した耐放射線カラーカメラについても紹介する。
<講演者プロフィール>
【昭和50年4月】NECに入社。人工衛星に搭載するカメラの開発を担当。この中で小惑星探査機「はやぶさ」、金星探査機「あかつき」搭載用カメラの開発を担当
【平成27年2月】NECを定年退職。同年4月からJAXA宇宙科学研究所に招聘職員と して令和元年3月までの5年間勤務。JAXAではジオスペース探査衛星「あらせ」、「はやぶさ2」運用および月探査衛星(SLIM)、木星探査プロジェクト(JUICE)の信頼性品質管理を担当。
【令和2年4月】マッハコーポレーションに勤務。ここでは福島原発の廃炉処理に必要不可欠の耐放射線カメラ用CMOS撮像素子をJAXAとの共同研究開発契約のもと開発し、耐放射線カメラ開発のプロジェクトマネージャとして現在に至る。
メタマテリアルを活用した製造業設計DX
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Nature Architects(株) 代表取締役 CEO 大嶋 泰介 |
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当社はメタマテリアルと呼ばれる従来の物理機能を凌駕する構造(幾何構造)の自動設計技術:DFMを活用した設計支援を行っている。本講演では当社が展開する技術やビジネスを説明しその後、実践的な設計DX事例を紹介する。
<講演者プロフィール>
東京大学総合文化研究科広域科学専攻広域システム科学系博士課程単位取得退学。独立行政法人日本学術振興会特別研究員(DC1)、筑波大学非常勤研究員などを経て、2017年5月にNature Architectsを創業。メカニカル・メタマテリアル、コンピュテーショナルデザイン、デジタルファブリケーションの研究と、物質の弾力や変形を計算し、幾何構造によって自在に設計・製作・制御するための技術開発に従事する。
DX時代にこそ求められるCAE活用の真価、製品開発の競争力を高めるヒント
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オムロン(株) グローバル購買・品質本部 品質技術室 工程品質技術部 兼 技術本部 デジタルデザインセンタ 技術専門職 技術士(機械部門) 岡田 浩 |
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当社では、フロントローディング開発・製品の設計上流での品質作り込みに向けたCAE/最適化システムの活用法構築・人財育成を実践している。また将来に向け、AIとCAEを用いた技術向上を考えている。今回は、CAEの活用事例と新たな技術革新・設計上流でのDXの活用について、推進体制と取組み状況を紹介する。
<講演者プロフィール>
2020年まで、機械系CAE社内活用推進、技術戦略を検討し、並行して、2005年度からは、新工法実現のための生産技術開発「基板実装工程における部品・はんだ等の機械的不良対策」「樹脂封止・接着工法検討」などに従事しました。現在は、弊社製品の品質改善と設計の標準化、CAE/最適化システムの活用推進・人財育成に従事しています。所属学会は、日本機械学会(計算力学部門(運営委員)、材料力学)、日本技術士会、NPO法人“CAE懇話会” (関西支部幹事)。所持資格は、技術士(機械部門)、機械設計技術者(1級)。
著書として、「AIとCAEを用いた実用化設計」「CAEを使いこなすために必要な基礎工学!」「設計検討ってどないすんねん1,2」他があります。
パナソニックにおけるモノづくり人材の育成
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パナソニック オペレーショナルエクセレンス(株) モノづくり研修所 所長 廣田 亮治 |
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当社は22年4月より持ち株会社制へと移行する。新たな体制の基、全社が目指すモノづくりの方向、そしてこれを受けてのモノづくり人材育成体系について紹介する。また具体事例として、学校教育、モノづくり基盤強化、高度技能開発、幹部開発、公開研修の5点にふれる。
<講演者プロフィール>
1989年3月、国立広島大学工学部卒業。現在のパナソニック(株)に入社し、ビデオ事業工場部門に配属となる。以来、海外赴任も経験しながら一貫して工場でのモノづくりキャリアを積み上げる。前職は国内洗濯機生産拠点にて工場長を担当。2021年10月よりモノづくり研修所を担当し、現在に至る。
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